僕たちは歩かない

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
114
ISBN:
9784043636068
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僕たちは歩かない

  • 著者 古川 日出男
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
114
ISBN:
9784043636068

22時22分22秒、終電は僕たちを乗せ、走り出す。

この東京には、26時間ある! 僕たちだけが、人より2時間多い世界に生きている。秘密を知る画家は、教えてくれた。死者はその2時間の中に生き返る。雪の夜、僕たちは冥界に向かって旅立った――。 この東京には、26時間ある! 僕たちだけが、人より2時間多い世界に生きている。秘密を知る画家は、教えてくれた。死者はその2時間の中に生き返る。雪の夜、僕たちは冥界に向かって旅立った――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「僕たちは歩かない」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • クリスマスに関連したファンタジーと聞いていたので、クリスマスイブに読んでみたが、クリスマスの場面はワンシーンのみ。だが、その場面が、小説の中で重要な位置を占めている。1日が24時間制の東京から、26時間制 クリスマスに関連したファンタジーと聞いていたので、クリスマスイブに読んでみたが、クリスマスの場面はワンシーンのみ。だが、その場面が、小説の中で重要な位置を占めている。1日が24時間制の東京から、26時間制の異世界の東京に入り込み、一緒に料理の研究をする<研究会>の料理人たち。クリスマスイブの晩、26時間制の東京のレストランで、特別なクリスマス・メニューをある人に饗した彼らは、その人に教えられ、山手線の「ありえない終電」で、ある場所を目指す。いつも使っている山手線が、異世界の入口に思えてくる、不思議な物語。 …続きを読む
    いたろう
    2019年12月24日
    66人がナイス!しています
  • 何もかもが独特。”何を”とは限定出来ない。何もかもが独特。「26時間制の東京」の同じ厨房で料理を作る僕たちの物語。個人的に、最近やっと東京に結構な頻度で赴く様になったので、必然的に電車、特に山手線なんかは 何もかもが独特。”何を”とは限定出来ない。何もかもが独特。「26時間制の東京」の同じ厨房で料理を作る僕たちの物語。個人的に、最近やっと東京に結構な頻度で赴く様になったので、必然的に電車、特に山手線なんかはよく乗る様になって、だから61分で一周するだとか29駅あるだとかは勉強になった。ただの一般常識なんだろうけれど。でもその知識を小説で、しかも特にこの小説で得た自分はなんて幸せなんだろう。これからちょっとでも東京に対してこの小説の登場人物達の様な目線で見てしまうのは否めないけれど、でも素敵なことだとも思う。 …続きを読む
    とら
    2013年08月26日
    46人がナイス!しています
  • これは僕。僕たちの物語。ここは東京。2時間多い東京。今日の予報は大雪。余白に降る雪は冷たい。あちら側よりずっと寒い。動く。動き出す。でも僕たちは歩かない。けっして。薄くて挿絵があって時間をかけずに読め これは僕。僕たちの物語。ここは東京。2時間多い東京。今日の予報は大雪。余白に降る雪は冷たい。あちら側よりずっと寒い。動く。動き出す。でも僕たちは歩かない。けっして。薄くて挿絵があって時間をかけずに読める。そしてクセになりそうな文体。しかし、どうもぽろぽろとなにかを零してしまっている気がするしそうでもない気もする。幸い本というものは時間さえあれば何度でも読める。山手線に乗らなくてもゼロ地点を越えられる。調理されたインスピレーションで。そうだろ? …続きを読む
    春が来た
    2021年01月13日
    31人がナイス!しています

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