- 著者 佐伯 真一
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2009年06月10日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 224
- ISBN:
- 9784047034457
建礼門院という悲劇
- 著者 佐伯 真一
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2009年06月10日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 224
- ISBN:
- 9784047034457
地獄を見たと語らせたい――。『平家物語』が彼女に語らせた意図とは?
〈目次〉
序章 建礼門院はどこにいるのか
第一章 建礼門院の生涯
徳子の出生 高倉天皇と徳子 徳子懐妊 安徳天皇の誕生 『平家物語』の異本 後白河法皇の祈祷 安徳天皇の即位と情勢の急転 高倉上皇崩御 平家都落ち 平家滅亡 帰洛と出家大原入り 大原御幸 御幸は法皇の愛欲か 法皇と女院の対面
第二章 建礼門院の六道語り
六道語り 六道めぐりの系譜 女院の天上道 天人五衰と人間道餓鬼道の苦しみ 修羅道の戦い 叫喚地獄の叫び声 『平家物語』 諸本の六道 畜生道と龍宮城 覚一本の「畜生道」への疑問 聖女となった建礼門院
第三章 憤る女院、苦悩する国母
憤る女院 恨み言の語り 諸本の恨み言の語り 恨み言の語りと六道語り 延慶本と恨み言の語り 安徳天皇追憶の語り 『閑居友』と『平家物語』 女院の苦悩とは何か 苦悩する国母 追憶と懺悔と鎮魂と 恨み言の語りの機能 女院の語りの形成過程 語りの原型へ
第四章 建礼門院説話と小野小町説話
阿波内侍の姿 卒都婆小町の問答 小町の語り 建礼門院の花がたみ 玉造小町子壮衰書 玉造小町と小野小町 小町の髑髏と「あなめあなめ」 枯骨報恩と説話の類型 建礼門院と卒都婆小町 事実は小説より奇なり 落魄の美女の物語 九相詩絵巻 聖女としての小町と女院
第五章 畜生道と中世の女性説話
畜生道の語りの始まり 近親相姦の告白 なぜ「畜生道」なのか 畜生道と「畜生残害」 「畜生」の語誌 性と「禽獣」 「禽獣」から「畜生」へ 県連門院の畜生道 なぜ畜生道を語るのか 和泉式部と光明皇后 苦しむ神と六道語り 神聖化と女性差別 好奇の視線にさらされて
終章 その後の建礼門院
建礼門院の最期をめぐって 女院は『平家物語』を知っていたか
注
あとがき
序章 建礼門院はどこにいるのか
第一章 建礼門院の生涯
徳子の出生 高倉天皇と徳子 徳子懐妊 安徳天皇の誕生 『平家物語』の異本 後白河法皇の祈祷 安徳天皇の即位と情勢の急転 高倉上皇崩御 平家都落ち 平家滅亡 帰洛と出家大原入り 大原御幸 御幸は法皇の愛欲か 法皇と女院の対面
第二章 建礼門院の六道語り
六道語り 六道めぐりの系譜 女院の天上道 天人五衰と人間道餓鬼道の苦しみ 修羅道の戦い 叫喚地獄の叫び声 『平家物語』 諸本の六道 畜生道と龍宮城 覚一本の「畜生道」への疑問 聖女となった建礼門院
第三章 憤る女院、苦悩する国母
憤る女院 恨み言の語り 諸本の恨み言の語り 恨み言の語りと六道語り 延慶本と恨み言の語り 安徳天皇追憶の語り 『閑居友』と『平家物語』 女院の苦悩とは何か 苦悩する国母 追憶と懺悔と鎮魂と 恨み言の語りの機能 女院の語りの形成過程 語りの原型へ
第四章 建礼門院説話と小野小町説話
阿波内侍の姿 卒都婆小町の問答 小町の語り 建礼門院の花がたみ 玉造小町子壮衰書 玉造小町と小野小町 小町の髑髏と「あなめあなめ」 枯骨報恩と説話の類型 建礼門院と卒都婆小町 事実は小説より奇なり 落魄の美女の物語 九相詩絵巻 聖女としての小町と女院
第五章 畜生道と中世の女性説話
畜生道の語りの始まり 近親相姦の告白 なぜ「畜生道」なのか 畜生道と「畜生残害」 「畜生」の語誌 性と「禽獣」 「禽獣」から「畜生」へ 県連門院の畜生道 なぜ畜生道を語るのか 和泉式部と光明皇后 苦しむ神と六道語り 神聖化と女性差別 好奇の視線にさらされて
終章 その後の建礼門院
建礼門院の最期をめぐって 女院は『平家物語』を知っていたか
注
あとがき
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「建礼門院という悲劇」感想・レビュー
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市民図書館本を借読み。『平家物語』中に描かれる健礼門院説話をテーマに「落魄した女性を神聖化する心性の底」(p189)にある複雑な人間の心のメカニズムを追及する。国文学者の著作を真面目に読んだのは初めてであ …続きを読む2015年04月25日2人がナイス!しています
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かつて最高位の女性として多くにかしずかれ欲するところ全てかなえられた建礼門院徳子。源氏の世に成りただ一人身よりもなく落ちぶれた後。人々がどのように評したのか。彼女に仮託して何を語ろうとしたのかを探求す …続きを読む2012年11月25日2人がナイス!しています
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平清盛の娘、高倉天皇の女御にして、壇ノ浦に入水した安徳天皇の母、中宮徳子こと建礼門院。平家滅亡後も生き長らえ、平家物語の最後に生きながらすべての地獄・六道を見てしまったと語るこの女性こそがこの長い長い …続きを読む2009年10月02日2人がナイス!しています