キップをなくして

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043820030
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キップをなくして

  • 著者 池澤 夏樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043820030

少年の一夏、鉄道冒険ファンタジーの傑作!

改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!
「キップをなくしたら、駅から出られないんだよ」。
どうしよう、もう帰れないのかな。
キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。
気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。
ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」
死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは――。
少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説!
改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!
「キップをなくしたら、駅から出られないんだよ」。
どうしよう、もう帰れないのかな。
キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル。
気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」。
ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」
死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは――。
少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

親子で読みたい鉄道ファンタジー!

「キップをなくして」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 時は昭和の晩年、都内でキップを失くした子だけが集団生活をする、という習慣があった…なんとも胡散臭い(笑)これは一体ジャンルはなんだろう、さしづめファンタジーか、と読み進めると、第4章の「ミンちゃんの話」 時は昭和の晩年、都内でキップを失くした子だけが集団生活をする、という習慣があった…なんとも胡散臭い(笑)これは一体ジャンルはなんだろう、さしづめファンタジーか、と読み進めると、第4章の「ミンちゃんの話」あたりで心をグッと掴まれる。これは「命」のお話。「友情」あるいは「生と死」のお話。大切なひとを亡くしたことのある人にはぜひ読んできただきたい。幸いにしてそんな経験のまだないわたしにも、読後こころにポッと光が灯るような、そんなお話だった。 …続きを読む
    ミカママ
    2023年02月20日
    528人がナイス!しています
  • 少し不思議で、けれど、とても素敵な物語だった。山手線内で切符や定期券を失くした子供たちは駅から出られなくなり、詰所に集められて、「駅の子」と呼ばれる存在になる。駅の子たちは、一般の人には見えたり見えな 少し不思議で、けれど、とても素敵な物語だった。山手線内で切符や定期券を失くした子供たちは駅から出られなくなり、詰所に集められて、「駅の子」と呼ばれる存在になる。駅の子たちは、一般の人には見えたり見えなかったり。彼らの仕事は、電車通学の子供たちの安全を守ること。ある日切符を失くしたイタルも駅の子になり、個性的な仲間と協力しながら奮闘する。駅の子とは何なのか、をはじめ、色々な謎も散りばめられている。生きるとは何か。死ぬとどうなるのか?仲間との別れ…。不思議な世界に足を踏み入れた子供たちの、魂の成長譚。 …続きを読む
    とろこ
    2020年12月30日
    64人がナイス!しています
  • ☆4.0 ある夏の朝少年は電車に乗った。 駅に着き改札を出ようとして気が付いた。 「キップがない!」「キップをなくしたら駅から出られない」 切符を無くして駅から出られなくなった少年は『駅の子』として、同じ境遇 ☆4.0 ある夏の朝少年は電車に乗った。 駅に着き改札を出ようとして気が付いた。 「キップがない!」「キップをなくしたら駅から出られない」 切符を無くして駅から出られなくなった少年は『駅の子』として、同じ境遇の子供達と東京駅で暮らすことになった。 その中にはホームから落ち列車に撥ねられ死んでしまった女の子も混じっていた。 …続きを読む
    tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
    2020年12月05日
    62人がナイス!しています

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