チョコリエッタ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784043808038
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チョコリエッタ

  • 著者 大島 真寿美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784043808038

将来の夢は「犬」!? 孤独に包まれた世界が少しだけ色づく―

幼稚園のときに事故で家族を亡くした知世子。孤独を抱え「チョコリエッタ」という虚構の名前にくるまり逃避していた彼女に、映画研究会の先輩・正岡はカメラを向けて……こわばった心がときほぐされる物語。 幼稚園のときに事故で家族を亡くした知世子。孤独を抱え「チョコリエッタ」という虚構の名前にくるまり逃避していた彼女に、映画研究会の先輩・正岡はカメラを向けて……こわばった心がときほぐされる物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「チョコリエッタ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「犬になりたい」と願う知世子の願いがひりひりと沁みてくる。自分ではない何かになりたい、そんなことは叶わないから死んでしまいたい、でもそれは怖い。共感できるだけに、彼女の投げやりな言動が痛ましかった。心 「犬になりたい」と願う知世子の願いがひりひりと沁みてくる。自分ではない何かになりたい、そんなことは叶わないから死んでしまいたい、でもそれは怖い。共感できるだけに、彼女の投げやりな言動が痛ましかった。心の中でジェルソミーナと対話していたように、悔しいけれど、そう願ってしまうことがまさに生きている証なのだ。モノクロの世界を生きてきた彼女が色を取り戻す夏。良いことか悪いことかはわからないけれど、歩き続ければきっと道の先に何かがある。だから空っぽなんかじゃない。いつかあの瞬間を、愛おしさと共に思い出せますように。 …続きを読む
    ユメ
    2015年06月12日
    61人がナイス!しています
  • フェリーニの「道」へのオマージュと聞き、映画がすごく気になっていたが、結局、観ないうちに公開が終了してしまったため、代わりに手に取った原作。高二の夏、「道」でジェルソミーナがザンパノと旅にでたように、 フェリーニの「道」へのオマージュと聞き、映画がすごく気になっていたが、結局、観ないうちに公開が終了してしまったため、代わりに手に取った原作。高二の夏、「道」でジェルソミーナがザンパノと旅にでたように、チョコリエッタ/知世子は、映研OBの正岡と毎日撮影の旅に出る。脚本のない映画、チョコリエッタのモノローグ。夏が終わり、チョコリエッタの姿を映画に残して、知世子は知世子の「道」を歩み始める。ジェルソミーナのテーマの余韻が深く心に残る。 …続きを読む
    いたろう
    2015年02月11日
    50人がナイス!しています
  • 幼い頃に母親が亡くなった少女が主人公。全てに投げやりで常に不機嫌。およそ感情移入しにくいキャラだが、唯一の友達だった愛犬まで亡くしては無理からぬところか。作中頻繁に出てくるフェリーニの映画。そのせいか 幼い頃に母親が亡くなった少女が主人公。全てに投げやりで常に不機嫌。およそ感情移入しにくいキャラだが、唯一の友達だった愛犬まで亡くしては無理からぬところか。作中頻繁に出てくるフェリーニの映画。そのせいか作品を通じてどこかヨーロッパ映画の様な雰囲気を感じた。特に映画「道」のヒロインに自分をなぞる主人公。そこに危うさと憐れさを感じてしまう。そして映画に仮託して自分の存在感を模索する。彼女も平凡に愛情に飢えていたのだろう。心の空虚を埋める事が出来るのは肉親の愛。ほんのりそれを感じられたのでやや安心して読了。 …続きを読む
    エンリケ
    2017年05月11日
    41人がナイス!しています

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