生き屏風

第15回 日本ホラー小説大賞 短編賞

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784043923014
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第15回 日本ホラー小説大賞 短編賞

生き屏風

  • 著者 田辺 青蛙
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784043923014

不思議な魅力に満ちた異世界を描く、第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞

酒屋の死んだはずの奥方が、あの世から戻ってきて家の屏風に取り憑いてしまった。村はずれに住む妖鬼の皐月は、屏風の奥方の相手をして、退屈を紛らわしてほしいと頼まれ、しぶしぶ出かけていったのだが――。 酒屋の死んだはずの奥方が、あの世から戻ってきて家の屏風に取り憑いてしまった。村はずれに住む妖鬼の皐月は、屏風の奥方の相手をして、退屈を紛らわしてほしいと頼まれ、しぶしぶ出かけていったのだが――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「生き屏風」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 村はずれで暮らす妖鬼の皐月。彼女が依頼を受け、亡くなった奥方の憑いた屏風の相手をする表題作をはじめとした連作3編。これは表題作が日本ホラー小説大賞短編賞受賞作ということからか、角川ホラー文庫から出てい 村はずれで暮らす妖鬼の皐月。彼女が依頼を受け、亡くなった奥方の憑いた屏風の相手をする表題作をはじめとした連作3編。これは表題作が日本ホラー小説大賞短編賞受賞作ということからか、角川ホラー文庫から出ているが、ホラーというよりは人と妖との優しい日々を描いたファンタジーに近いのではないかと思う。どの話もそれぞれ好きだが、一番インパクトがあったのは「馬の首で寝る」という状況が絵で浮かんだ部分かもしれない。妖猫に雪に変えてもらいひらひらと宙を舞い、さっと溶ける…。音のない世界が浮かんでちょっと泣きたくなった。 …続きを読む
    aquamarine
    2020年08月21日
    87人がナイス!しています
  • 大阪怪談の青蛙さん。第15回ホラー小説大賞短編賞とらはった「生き屏風」含む3つの短編集。県境で魔や疫病の侵入を馬と一緒に守ってる妖鬼の女の子・皐月が主人公。癒しのホラーってゆーだけ、なんかほっこり、なん 大阪怪談の青蛙さん。第15回ホラー小説大賞短編賞とらはった「生き屏風」含む3つの短編集。県境で魔や疫病の侵入を馬と一緒に守ってる妖鬼の女の子・皐月が主人公。癒しのホラーってゆーだけ、なんかほっこり、なんか物哀しい、そんな感じのお話ばっかりやった!いきなりの「皐月は馬の首の中で眠ってる」に何それ?馬、毎日殺してるん?っておもてんけど、そのへん妖怪ファンタジーやったね!1番よかったんはやっぱ「生き屏風」。屏風に憑依した奥方の霊が皐月とはぐれもん同士仲良くなってくとことか、ほんまほっこりした!続きも楽しみ! …続きを読む
    大阪魂
    2022年05月03日
    76人がナイス!しています
  • 容姿は平凡、大きな力もない。眠るのは飼っている馬の首の中。県境に住む皐月はそんな妖鬼だ。死んだ奥方が取り憑いた屏風の話し相手を頼まれて、屋敷を訪れた皐月は、噂に違わず性格の悪い奥方とそれでも意外に気が 容姿は平凡、大きな力もない。眠るのは飼っている馬の首の中。県境に住む皐月はそんな妖鬼だ。死んだ奥方が取り憑いた屏風の話し相手を頼まれて、屋敷を訪れた皐月は、噂に違わず性格の悪い奥方とそれでも意外に気が合って。目を見張るような怪異はないが、人と人でないものが自然に入り混じる風景の中で、静かに紡がれる物語は奇妙な懐かしさが後を引く。昔々のどこかでは、屏風と酒を酌み交わし、話す猫に変化の術を教わった娘の鬼がいたような。 …続きを読む
    kariya
    2010年05月19日
    69人がナイス!しています

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