「雀鬼くずれ」感想・レビュー
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私が学生のころ全自動卓が現れ、洗牌から積むまでの手作業(私にとっては休戦時間)が失われた。阿佐田哲也の麻雀小説も手積みなればこそ成り立つ。雀ごろたちの超人的なイカサマ芸を見ていると、私にとって休戦時間 …続きを読む2020年10月18日147人がナイス!しています
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著者の初期に書かれた短編集。捕食被食の鉄火場での色の濃い登場人物達で繰り広げられる心理の駆け引きが醍醐味ではもちろんあるが、それぞれの短編の終わり方や登場人物に結末に漂う哀愁が喜怒哀楽では簡単に表せな …続きを読む2017年02月10日3人がナイス!しています
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初期の短編麻雀小説集。牌譜が載っていることのワクワク感。麻雀に関わる人々の在り方を描いた群像小説とも読めるし、ゲームに望む人間の心理小説とも読める。短編であるだけの小気味良いさっぱり感が冴える。解説は …続きを読む2013年08月05日3人がナイス!しています