若草物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784042141174
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若草物語

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年11月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784042141174

永遠の名作、新装版で登場。

一八六八年に出版された『若草物語』"LittleWomen"第一部は、ルイザ・メイ・オルコットの全作品を通じてもっとも有名で、長い年月を経た今日なお世界中で広く愛読されている本である。そんなに長い間こんなに人気の衰えない子供の本というものは珍しい。それは扱われているテーマが「平凡な一家庭の日常茶飯事」で、そういうものは時代とともに古びるというものではないからだ、と言ってしまえばそれまでだが、それにしてもそっくりそのまま舞台を現代に置き換えても、少しの古さも不自然さも感じられない不思議な本である。ルイザは、これを出版業者トーマス・ナイルズ氏の依頼で書いた。それまで寓話のようなものしか読んだことのない子供たちの前に、いきなり自分たちと同じような血の通った少女たちが現れて、自分たちと同じようなことを言ったりしたりする。しかもそれは「性格描写の確かさにおいて、近代の作家もこの古き作家に学ぶがよい」と今では言われているルイザの筆になったものだ、子供たちがとびつき狂喜したのは当然だった。『若草物語』が、「アメリカの児童文学にはじめてリアリズムを導入した本」と言われるゆえんである。(訳者解説より)

【目次】
第一章 巡礼ごっこ/第二章 楽しいクリスマス/第三章 ローレンス少年/第四章 重荷/第五章 おとなり同士/第六章 ベス「美の宮殿」を見いだす/第七章 エイミーの屈辱の谷/第八章 ジョー、魔王に会う/第九章 メグ、虚栄の市に行く/第十章 P.C.とP.O/第十一章 こころみ/第十二章 ローレンス・キャンプ/第十三章 空中楼閣/第十四章 秘密/第十五章 電報/第十六章 手紙/第十七章 小さきまごころ/第十八章 暗い日/第十九章 エイミーの遺言書/第二十章 打ち明け話/第二十一章 ローリーのいたずらとジョーの仲裁/第二十二章 楽しき野辺/第二十三章 マーチ伯母さん/問題を解決す
一八六八年に出版された『若草物語』"LittleWomen"第一部は、ルイザ・メイ・オルコットの全作品を通じてもっとも有名で、長い年月を経た今日なお世界中で広く愛読されている本である。そんなに長い間こんなに人気の衰えない子供の本というものは珍しい。それは扱われているテーマが「平凡な一家庭の日常茶飯事」で、そういうものは時代とともに古びるというものではないからだ、と言ってしまえばそれまでだが、それにしてもそっくりそのまま舞台を現代に置き換えても、少しの古さも不自然さも感じられない不思議な本である。ルイザは、これを出版業者トーマス・ナイルズ氏の依頼で書いた。それまで寓話のようなものしか読んだことのない子供たちの前に、いきなり自分たちと同じような血の通った少女たちが現れて、自分たちと同じようなことを言ったりしたりする。しかもそれは「性格描写の確かさにおいて、近代の作家もこの古き作家に学ぶがよい」と今では言われているルイザの筆になったものだ、子供たちがとびつき狂喜したのは当然だった。『若草物語』が、「アメリカの児童文学にはじめてリアリズムを導入した本」と言われるゆえんである。(訳者解説より)

【目次】
第一章 巡礼ごっこ/第二章 楽しいクリスマス/第三章 ローレンス少年/第四章 重荷/第五章 おとなり同士/第六章 ベス「美の宮殿」を見いだす/第七章 エイミーの屈辱の谷/第八章 ジョー、魔王に会う/第九章 メグ、虚栄の市に行く/第十章 P.C.とP.O/第十一章 こころみ/第十二章 ローレンス・キャンプ/第十三章 空中楼閣/第十四章 秘密/第十五章 電報/第十六章 手紙/第十七章 小さきまごころ/第十八章 暗い日/第十九章 エイミーの遺言書/第二十章 打ち明け話/第二十一章 ローリーのいたずらとジョーの仲裁/第二十二章 楽しき野辺/第二十三章 マーチ伯母さん/問題を解決す

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「若草物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 南北戦争時代、優しく堅実な母親に見守られて裕福でなくとも仲睦まじく暮らす四姉妹たちの成長が描かれる。退校、喧嘩、事故、いじめ、病気、恋愛など一家は純粋であるが故に様々な試練に直面する。一難去ってまた一 南北戦争時代、優しく堅実な母親に見守られて裕福でなくとも仲睦まじく暮らす四姉妹たちの成長が描かれる。退校、喧嘩、事故、いじめ、病気、恋愛など一家は純粋であるが故に様々な試練に直面する。一難去ってまた一難、合間に覗かせる姉妹の愚痴や無邪気さが可愛らしい。中でも男勝りな次女ジョーとわがままな四女エミリーには頻繁にスポットがあたり、失敗する彼女らを諭す母親には当時のニューイングランドのピューリタン的精神風土がよく現れている。対比的な隣家の少年を含め、子供たちが持つ夢や悩みには時代や場所を越えた普遍性を感じた。 …続きを読む
    のっち♬
    2021年04月25日
    142人がナイス!しています
  • かつては末っ子エイミーの目線で夢中になった「若草物語」を約15年ぶりに再読。家、そして家族という当たり前の様にそこにいてくれるはずのものが、どれだけ少女たち、そして大人たちの心を見えない所で支えてくれて かつては末っ子エイミーの目線で夢中になった「若草物語」を約15年ぶりに再読。家、そして家族という当たり前の様にそこにいてくれるはずのものが、どれだけ少女たち、そして大人たちの心を見えない所で支えてくれているのか、物語を読み進める内にその重みがひしと迫ってきます。南北戦争に出征した父を待ちわびながら、貧しさの中でも演劇や新聞作りに一生懸命になったり、気の向くままに喧嘩して務めをさぼったり、笑って泣いて怒って家族の危機を乗り越える等身大の四姉妹を見ていると、彼女たちの明るさは未来への安心感を与えてくれました。 …続きを読む
    aika
    2020年06月07日
    46人がナイス!しています
  • 『若草物語』は児童向けの文庫で繰り返し読んでいた少女小説のひとつ。今回初めて一般向けの翻訳で読み、これほど宗教色が濃かったのかと驚くと同時に、少女たちがリトル・ウィメンへと成長していくための教訓には、 『若草物語』は児童向けの文庫で繰り返し読んでいた少女小説のひとつ。今回初めて一般向けの翻訳で読み、これほど宗教色が濃かったのかと驚くと同時に、少女たちがリトル・ウィメンへと成長していくための教訓には、クリスチャンではない私にも響くものがあった。そして、これは昔と変わらず、四姉妹が自分たちで愉快な遊びを編み出す姿を楽しんだ。性格はバラバラながらも仲睦まじい四姉妹への憧れが高じるあまり、四人のうち誰が好きかではなく誰になってその輪に加わりたいか、なんて考えたりしていたものだ。私はずっと、ジョーとベスが贔屓。 …続きを読む
    ユメ
    2018年05月19日
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