噛みきれない想い

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年07月09日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784046214690

噛みきれない想い

  • 著者 鷲田 清一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年07月09日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784046214690

話そうとして話しきれない、「答え」がない「問い」と向き合うことの意味。

ひとは他者とのインターディペンデンス(相互依存)でなりたっている。「わたし」の生も死も、在ることの理由も、ひとや社会とのつながりのなかにある。老い、家族、教育、言葉、身体などで語られる思索のエスプリ。 ひとは他者とのインターディペンデンス(相互依存)でなりたっている。「わたし」の生も死も、在ることの理由も、ひとや社会とのつながりのなかにある。老い、家族、教育、言葉、身体などで語られる思索のエスプリ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「噛みきれない想い」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 岸見一郎のエッセイより)暮らしの一コマから、哲学の先生がふと口にするエッセイ集。大阪人らしい自由と優しみを感じました。「高貴なまでのしどけなさ」「ざわめきのなかの気品」が好きです。ゆとりとは自由にでき 岸見一郎のエッセイより)暮らしの一コマから、哲学の先生がふと口にするエッセイ集。大阪人らしい自由と優しみを感じました。「高貴なまでのしどけなさ」「ざわめきのなかの気品」が好きです。ゆとりとは自由にできる時間をもつということではなくて、意のままにならないもの一つ一つに丁寧に接するなかに現れてくる。自分以外の何かを受け入れる余白を持っているということ。ゆとりは息抜きではなくて、精進の賜物であるということ。そんな振る舞いを若い世代に残したいです。 …続きを読む
    アオイトリ
    2022年10月05日
    22人がナイス!しています
  • 歳とともに、あまり考えなくなる。自分の中の規範やルールが固まっていくから、物事の判断がシンプルに悩まずできるようになってしまう。それは人としての硬直に他ならない。だからか、哲学の本でも読んでみようと手 歳とともに、あまり考えなくなる。自分の中の規範やルールが固まっていくから、物事の判断がシンプルに悩まずできるようになってしまう。それは人としての硬直に他ならない。だからか、哲学の本でも読んでみようと手にとったのだと思う。著者のみずみずしい思考の足跡を辿ると、パターンや慣性で済ませてしまっている毎日をひどく後悔する。読みやすい文章ながら、自問をせずにいられないキツイ読書だった。特に面白かったのは、茶の湯のワビサビ、芸術の表象論、岸辺一徳、うなぎを捌いた日について書かれた文章。 …続きを読む
    さっちも
    2019年10月10日
    18人がナイス!しています
  • 哲学エッセイ。 日々を過ごしながら幾多の事を思うが、当然全ての事柄が上手く噛みきれる訳ではない。噛みきれない思いに歯がゆさを感じることも多い。 印象的だった言葉は「足らざるに足るを感じる」。 日頃「足る 哲学エッセイ。 日々を過ごしながら幾多の事を思うが、当然全ての事柄が上手く噛みきれる訳ではない。噛みきれない思いに歯がゆさを感じることも多い。 印象的だった言葉は「足らざるに足るを感じる」。 日頃「足るを知る」という事を大切にしたいと思っていたのだが、目から鱗の思いだ。 鷲田氏の関西弁(京都弁)への拘りに頷く。 …続きを読む
    NOBU
    2011年04月05日
    9人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品