「サウスバウンド 下」感想・レビュー
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下巻に入って、俄然、父親の一郎が主役に躍り出る。彼の造形上の祖型は、八重山に伝わるアカハチ伝承にあるのだが、同時に作家のイメージ形成の背後には思想家の吉本隆明があったのではないか。一郎の体格や風貌にも …続きを読む2018年07月24日458人がナイス!しています
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上巻の批判的感想は素直に撤回!上下巻読了後は流石と唸る展開。沖縄編こそ本旨であり、東京編はアンチテーゼとしてある程度のボリュームを必要としたのであろう。もう少しコンパクトであっても良かったとは思うが… …続きを読む2021年01月05日231人がナイス!しています
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型破りな父は沖縄西表島に移っても、破天荒のままで、母・姉・僕・妹は振り回され続けるが、結局みんな父のファンなのだ。読んでいると元気になる本。上巻と違って沖縄を舞台にして広がりがでてきている。2010年06月20日209人がナイス!しています