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「前巷説百物語」感想・レビュー
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巷説シリーズの原点的作品と言えるでしょう。江戸時代を舞台に、若い又市さんが活躍します。まだ青さがあるせいか、失敗や反省することが多いのが微笑ましいけれど重く感じます。拙さが見られるだけに、他の作品の又 …続きを読む2017年07月18日95人がナイス!しています
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再読です。江戸時代を舞台に若き又市さんの物語。まだ青さが感じられ、失敗や反省ばかりなのが微笑ましかったです。義理と人情で果敢に事件を解き明かそうとする姿は格好良いのですけどね。又市さんの魅力を堪能しま …続きを読む2023年12月31日39人がナイス!しています
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又市が御行になるきっかけを描いた作品。まだ、上手く、立ち回れずに人の死に対しても蟠りを感じる若き日の又市の青さが素敵です。「旧鼠」での又市と共に仕事を請け負い、日々を過ごした者達の死は心にしんしんと染 …続きを読む2010年11月02日35人がナイス!しています
著者紹介
京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。