• 変化にとんだ8っの仇討ちを書いた物語です。 一番悲惨なのは、仇である者がつまらないことで殺され、埋められて、それを知らずに何十年と仇を追い求める「熊田十兵衛の仇討ち」です。また、仇と追われる恐怖から逃れ 変化にとんだ8っの仇討ちを書いた物語です。 一番悲惨なのは、仇である者がつまらないことで殺され、埋められて、それを知らずに何十年と仇を追い求める「熊田十兵衛の仇討ち」です。また、仇と追われる恐怖から逃れるために、たまたま出合って死に水を取った者になりすまして旅をしていて、その者が仇持ちで、間違って仇討ちされる「あばた又十郎」は、こんな仇討ちもあるのかと驚きます。🌿続く→ …続きを読む
  やま

  2021年12月10日
  82人がナイス！しています
• 追われる方も怖いなら追う方だって怖い。だが仇討成就まで旅は続く。そこにちょっとした偶然が人生を大きく変える。“仇討ち”をテーマにした全8話の短編集。金七郞が養子に入った家の養父が大工と喧嘩して死亡する。 追われる方も怖いなら追う方だって怖い。だが仇討成就まで旅は続く。そこにちょっとした偶然が人生を大きく変える。“仇討ち”をテーマにした全8話の短編集。金七郞が養子に入った家の養父が大工と喧嘩して死亡する。これを表沙汰にしたら武家の体面に関わると示談にしたことで、これが後に金七郞の人生を大きく変える「金ちゃん弱虫」。追われる堀小平次は男前。だが疱瘡を患いあばた顔になったことで名前も熊川又十郎と変えたことが皮肉な結末を迎える「あばた又十郎」。久しぶりに池波節を楽しみました。 …続きを読む
  タツ　フカガワ

  2022年09月19日
  46人がナイス！しています
• 図書館本。池波正太郎氏が、これほどたくさんの仇討ち小説を書いたのは、氏の師匠長谷川伸氏の創作伝統を受け継いでいるからだそうで。本書の解説を読んだら、このところ不思議に思っていたことが腑に落ちた。本書に 図書館本。池波正太郎氏が、これほどたくさんの仇討ち小説を書いたのは、氏の師匠長谷川伸氏の創作伝統を受け継いでいるからだそうで。本書の解説を読んだら、このところ不思議に思っていたことが腑に落ちた。本書に収録された八篇のうち、半分ほどになじみがあったが、何度読み返しても面白い。初めて読んだ「出刃打お玉」は異色の展開で、特に印象深かった。 …続きを読む
  Kira

  2024年05月25日
  19人がナイス！しています

powered by