エクサバイト

エクサバイト

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年01月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784048738224

エクサバイト

  • 著者 服部 真澄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年01月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
384
ISBN:
9784048738224

人生をまるごと記録することで、我々は何を得るのだろうか?

記録媒体の飛躍的な小型化により、人々は一生のうちに見聞きする総てを記録出来るようになる……情報化社会の行き着く先が人間にもたらすものとは? 記憶と記録、そして時間をめぐる壮大なエンタテインメント! 記録媒体の飛躍的な小型化により、人々は一生のうちに見聞きする総てを記録出来るようになる……情報化社会の行き着く先が人間にもたらすものとは? 記憶と記録、そして時間をめぐる壮大なエンタテインメント!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「エクサバイト」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ボリュームに比してさくさくと読み進められたのでわりと満足いく一冊でした。『よくできました』。人の一生を記録するシステムと情報と歴史のかかわりを軸とした物語は、911テロ後の「愛国者法」を絡めることで今と ボリュームに比してさくさくと読み進められたのでわりと満足いく一冊でした。『よくできました』。人の一生を記録するシステムと情報と歴史のかかわりを軸とした物語は、911テロ後の「愛国者法」を絡めることで今と地続き感があるし、記録に関するタグの必要性や法整備などよく考えられている。しかしラストに明かされる国家レベルの真実に対する動きの部分に、取ってつけたような主人公ナカジの母クニコの異様さは蛇足だったなぁ。数々のSFでより進んだ情報端末を見てしまっているだけに「ユニット」がやけに古臭くみえてしまったことも残念 …続きを読む
    おかむー
    2014年04月16日
    48人がナイス!しています
  • 体内埋め込みデバイスにより、自ら見聞きしたすべてをデジタルデータとして記録できるようになった近未来の物語。いくらプライバシー保護が徹底しているとはいえ、大多数の人がこんなデバイスを身につけているという 体内埋め込みデバイスにより、自ら見聞きしたすべてをデジタルデータとして記録できるようになった近未来の物語。いくらプライバシー保護が徹底しているとはいえ、大多数の人がこんなデバイスを身につけているという世界観に違和感を持った。さらに、これらのデータを糾合することで、偽りのない歴史を紡ぎ出すというプロジェクトが立ち上がるが、このプロジェクトに賛同する人が多いことにも違和感。いまいち乗り切れずに読了したが、人間は自らの過去を塗りかえて飾りたいもの。人間の記憶とデジタルな記録は違うというフレーズが印象的だった。 …続きを読む
    まつうら
    2022年11月23日
    45人がナイス!しています
  • 積読消化。幾つか小説としての欠点は有るが、SFとして見たとき傑作と言って良いと思う。既に書かれてから十五年経っているので、技術タームやハード的な描写にもの足りない部分は有る。ただ志がSFなんだよ、これが。 積読消化。幾つか小説としての欠点は有るが、SFとして見たとき傑作と言って良いと思う。既に書かれてから十五年経っているので、技術タームやハード的な描写にもの足りない部分は有る。ただ志がSFなんだよ、これが。技術の進歩が社会と人間に対しどう影響を与えるのか、そこを真摯に思弁しようとしている。情報の記憶容量の爆発的拡張と個人の記憶、そしてそれがもたらす未来への影響、そのことが法的な社会制度や寿命・命に与える問題まで踏み込み書こうとしている。服部の特長のどんでん返しはもっとケレンがあった方が良かったが、でも巧い。 …続きを読む
    どら
    2023年09月13日
    18人がナイス!しています

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