愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年09月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784048737197

愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

  • 著者 打海 文三
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年09月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784048737197

『裸者と裸者』に続く、著者最高傑作の長編シリーズ第2弾

内戦下の近未来の日本。常陸軍・孤児部隊を指揮する佐々木海人の友情、愛情、成長を描く。 内戦下の近未来の日本。常陸軍・孤児部隊を指揮する佐々木海人の友情、愛情、成長を描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「愚者と愚者 (上) 野蛮な飢えた神々の叛乱」感想・レビュー
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  • 応化戦記の2作目。小さい頃は仲間を信じて、生き抜く為だけに戦っていればよかった。でも、内乱における主要勢力の指導者となっていくカイトと椿子は、もうシンプルで綺麗な夢だけを見ることを許されなくなっていく 応化戦記の2作目。小さい頃は仲間を信じて、生き抜く為だけに戦っていればよかった。でも、内乱における主要勢力の指導者となっていくカイトと椿子は、もうシンプルで綺麗な夢だけを見ることを許されなくなっていく。孤児部隊設立時からの戦友である俊哉との対立、部隊内のゲイ兵士の扱いが大きなテーマになっている。この巻のカイトの苦悩は、多くの少年が社会に出て行く時に体験する苦悩でもある。俊哉に反乱を促した女子大生の「自分の信念を人に語ると、罪になるの?」という問いに「おれたちは戦争をしてるんだ」とだけ答えるカイトが切ない。 …続きを読む
    キク
    2021年07月04日
    45人がナイス!しています
  • ★★★★ 主人公海人が全体を見渡せる立場になり、話の視点が戦闘・戦術から戦略へ、外部との交渉も高いレベルに変わり飽きない。力で思い通りにできると欲望がむき出しになり、マイノリティに対する差別など激しいもの ★★★★ 主人公海人が全体を見渡せる立場になり、話の視点が戦闘・戦術から戦略へ、外部との交渉も高いレベルに変わり飽きない。力で思い通りにできると欲望がむき出しになり、マイノリティに対する差別など激しいものになっている。そんな中で暴走、分裂、裏切りなどに苦悩しながら司令の勤めを果たす海人から目が離せない。 …続きを読む
    宇宙猫
    2023年07月04日
    22人がナイス!しています
  • あと30年くらい経ってから、なかば廃墟と化した暗闇の中で、この本のことを思い出し、苦笑しながら「海人の小説の通りになっちゃったんだな」って、思う日が、来ないとも限らない。という恐怖感。海人が、あの時の あと30年くらい経ってから、なかば廃墟と化した暗闇の中で、この本のことを思い出し、苦笑しながら「海人の小説の通りになっちゃったんだな」って、思う日が、来ないとも限らない。という恐怖感。海人が、あの時の自分の決定が、この事態を招いたのかと考え、でも、あの決定しかできない自分を認めるのが、海人らしく、嬉しくもあり、そして哀しいなと思った。 …続きを読む
    さゆ
    2011年03月02日
    19人がナイス!しています

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