僕たちは歩かない

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
112
ISBN:
9784048737357

僕たちは歩かない

  • 著者 古川 日出男
  • デザイン 片岡 忠彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
112
ISBN:
9784048737357

三島賞作家が贈る、雪の夜のちいさな物語。

「僕たちは歩かない。その終電に乗ったら、歩かない。」 雪の夜、東京で、レストランで、山手線で。やわらかな緊張感に包まれながら、僕たちは時間のひずみにはいってゆく。一夜の奇跡の物語を、挿絵入りで。 「僕たちは歩かない。その終電に乗ったら、歩かない。」 雪の夜、東京で、レストランで、山手線で。やわらかな緊張感に包まれながら、僕たちは時間のひずみにはいってゆく。一夜の奇跡の物語を、挿絵入りで。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「僕たちは歩かない」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者は、拡散する物語と豊饒な言語表現が魅力ですが、結論から言ってしまうと、”古川日出男作品としてつまらない”です。26時間制の東京というワンアイディアから作り上げた印象が強いですね。冥界への道行きがとって 著者は、拡散する物語と豊饒な言語表現が魅力ですが、結論から言ってしまうと、”古川日出男作品としてつまらない”です。26時間制の東京というワンアイディアから作り上げた印象が強いですね。冥界への道行きがとってつけたかのよう。冥界といえばギリシャ神話のオルフェイスの悲劇ですが、そういう物語性も欠如しています。深読みをすると(そもそも、深読みさせるタイプの作家ではないと思うのです)、モラトリアムな生き方を止め未来に目を向けよ!、というメッセージでしょうか。違うなぁ・・・。好きな作家なので辛口になってしまいました。 …続きを読む
    hit4papa
    2019年09月07日
    49人がナイス!しています
  • つまらない。1日が延々と24時間をループするのにも、信号機が馬鹿みたいに青黄赤なんてやってるのにも飽きてきた。通りすぎる風景に何も感じなくなって、野心がコロンとか干からびた音をたてて、まずいなと思う。だ つまらない。1日が延々と24時間をループするのにも、信号機が馬鹿みたいに青黄赤なんてやってるのにも飽きてきた。通りすぎる風景に何も感じなくなって、野心がコロンとか干からびた音をたてて、まずいなと思う。だから本を開いて、私は「こんなんじゃ、ぜんぜん足りない」を思い出す。こんなんじゃ、ぜんぜん足りない。感覚を鈍らせるな、注意しろ、意識のスイッチを奪われるな。いつだって何かが始まるのは視界の隅っこで、しっかりインスピレーションに捕獲されろ。そしたらね、ここではないここがちゃんと現れる。それってとても素敵なこと。 …続きを読む
    さっとる◎
    2019年09月07日
    40人がナイス!しています
  • ふわっと日出男。装丁も素敵。挿絵も入ったりして尖ってない。じゃあ良いのかというと微妙だけども、好きかどうかでいえばこういう本は大好きだ(笑)。26時間の東京。その余分な2時間は、どこにある?61分で29駅を一 ふわっと日出男。装丁も素敵。挿絵も入ったりして尖ってない。じゃあ良いのかというと微妙だけども、好きかどうかでいえばこういう本は大好きだ(笑)。26時間の東京。その余分な2時間は、どこにある?61分で29駅を一周する山手線がプラス何分って少し手間取った時に、視界の隅に信号機が赤のあとに黄色って不審な行動をとったのが見えた時に。その秘密の瞬間は現れる。もう1つの東京。もう2つ3つある東京。仲間を救いに、仲間に会いに、僕たちは地面の下に。でも着くまでは、歩いちゃいけない。野心はどこにある?生きている、ここに。 …続きを読む
    さっとる◎
    2017年05月05日
    36人がナイス!しています

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