マリコ/マリキータ

マリコ/マリキータ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784043822010
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マリコ/マリキータ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784043822010

旅、恋、冒険、若い魂の軌跡。みずみずしさ溢れる短篇集。

民俗学者の僕は、グアムでマリコに出逢う。子どもたちにマリキータと呼ばれ、自由気ままに暮らす彼女は、ごく自然に僕の部屋でシャワーを浴び、楽しいお喋りをし、ベッドを共にして帰った。表題作の他、4篇を収録。 民俗学者の僕は、グアムでマリコに出逢う。子どもたちにマリキータと呼ばれ、自由気ままに暮らす彼女は、ごく自然に僕の部屋でシャワーを浴び、楽しいお喋りをし、ベッドを共にして帰った。表題作の他、4篇を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「マリコ/マリキータ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 5つの異なった味わいを持つ短篇を収録。語りのスタイルもすべて違っている。まずは表題作「マリコ/マリキータ」。グアムを舞台にした物語。恋の始まりから、結末の喪失が予想されるのだが、一陣の風のように駆け抜 5つの異なった味わいを持つ短篇を収録。語りのスタイルもすべて違っている。まずは表題作「マリコ/マリキータ」。グアムを舞台にした物語。恋の始まりから、結末の喪失が予想されるのだが、一陣の風のように駆け抜けてゆく疾走感が哀しくも心地よい。「アップリンク」は、ミクロネシアに遍在する女護島伝説から発想されたお話。いずれの小説も「ここではない何処か」を描いており、まさに池澤の小説空間そのものだ。長編においてもそうなのだが、彼の小説が残す印象は透明な水の流れのようだ。それでいて個々の短篇が持つ世界は確かにそこにある。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2016年03月17日
    253人がナイス!しています
  • 私、池澤夏樹さんの世界観、感性が大好きなんです。『ハワイイ紀行』を読んでファンになりました。この本は、5篇の短編が収録されています。物語は平板で淡々と進んで行く感じなのですが、情熱的であったり、トロピ 私、池澤夏樹さんの世界観、感性が大好きなんです。『ハワイイ紀行』を読んでファンになりました。この本は、5篇の短編が収録されています。物語は平板で淡々と進んで行く感じなのですが、情熱的であったり、トロピカルな感じであったり、切なかったり。独特の感覚に陥らせてくれます。好きだ。 …続きを読む
    Shoji
    2022年08月27日
    36人がナイス!しています
  • 5作収録の短編集。社会の枠組みに縛られず、個々の生き方を模索する人達が印象的な話が多い。表題作はグアムで出会った女性マリコに惹かれた男の話。自由奔放で魅力的なマリコを追うべきなのか、自分の生き方と葛藤 5作収録の短編集。社会の枠組みに縛られず、個々の生き方を模索する人達が印象的な話が多い。表題作はグアムで出会った女性マリコに惹かれた男の話。自由奔放で魅力的なマリコを追うべきなのか、自分の生き方と葛藤する男に余韻が残る。読みやすかったのは「梯子の森と滑空する兄」。ムササビ式に移動するとか表現が面白い。1番難解な「帰ってきた男」。到着した遺跡で聞こえた不思議な音楽。自分が世界と同化したような感覚に酔いしれる日々を送る。自己肯定が低いと衝突をさけようとして、身を任せる選択をしてしまうのかな。雰囲気が好き。 …続きを読む
    おゆき
    2025年02月15日
    20人がナイス!しています

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