- 著者 近松 門左衛門
- 訳注 諏訪 春雄
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2007年03月24日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044011031
曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島 現代語訳付き
- 著者 近松 門左衛門
- 訳注 諏訪 春雄
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2007年03月24日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 304
- ISBN:
- 9784044011031
歌舞伎や文楽でお馴染みの近松の傑作が、あらすじ付きで読みやすい!
徳兵衛とお初(「曾根崎心中」)、忠兵衛と梅川(「冥途の飛脚」)、治兵衛と小春(「心中天の網島」)。恋仲になった男と女たち。女はいずれも苦界に堕ちた遊女。男は女をなんとか救いたい。募る恋情、行く手を阻む浮き世のしがらみ、義理、人情。追い詰められた2人を待ち受ける運命とは……。元禄16年の大坂で実際に起きた心中事件を材にとった「曾根崎心中」ほか、極限の男と女を描いた近松門左衛門の世話浄瑠璃の傑作3編を所収。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
凡例
曾根崎心中
お初登場
大坂三十三番観音廻り
生玉神社の場
平野屋の徳兵衛登場
お初の思い
徳兵衛の長い物語
九平次の悪巧み
引き離されたお初
徳兵衛の覚悟
蜆川新地の夜景
蜆川新地天満屋の場
お初の心配
縁の下に忍ぶ徳兵衛
足に通わす必死の覚悟
火打ち石に合わせての脱出
曾根崎心中 徳兵衛 お初 道行
夢の夢
松と棕櫚の連理の下の死に場所
恋の手本となる
冥途の飛脚
上之巻 淡路町亀屋の場
飛脚問屋亀屋の世継ぎ忠兵衛
きびしい為替金の催促
養母妙閑の嘆き
忠兵衛と飯炊きのまん
八右衛門に事情をうちあける忠兵衛
鬢水入れのトリック
冥途への飛脚
中之巻 新町の茶屋越後屋の場
新町の賑わい
島隠れして訪れた梅川
梅川の嘆き
「三世相」の浄瑠璃に思いを託す梅川
八右衛門から逃げる梅
立ち聞きする忠兵衛
図に乗る八右衛門
忠兵衛、封印を切る
梅川のいさめ
邯鄲の夢の間のようなぜいたく
小判のききめ
忠兵衛の告白
逃れる二人
下之巻 忠兵衛 梅川 相合駕籠
新口村への道行
問屋仲間の追手
身をひそめる二人
畠道を通る村人
孫右衛門を介抱する梅川
孫右衛門の嘆き
遁れゆく梅川忠兵衛
追手の捜索
二人の逮捕
心中天の網島
上之巻
曾根崎新地の夜景
女主人公小春の紹介
小春・太兵衛の登場
太兵衛の悪口念仏
侍客と気の晴れぬ小
うつせみの治兵衛
小春の愛想づかしと狂乱の治兵衛
太兵衛のへらず口
正体顕わした兄孫右衛門の意見
起請にまじる謎の女文一通
中之巻
天満の老舗
お末を落とした丁稚三五郎
叔母・兄に誓う治兵衛
女同士の義理
家庭の破局
下之巻
真夜中の曾根崎新地茶屋大和屋
とりつくろう治兵衛
無駄に終わった肉親の苦労
死への脱出
名残の橋づくし
網島大長寺への道行
断ち切れぬ恩愛の情
三羽ずつ死ぬ烏
生瓢心中
解説
一 近松門左衛門
二 世話浄瑠璃の成立
三 近松世話浄瑠璃の分類
四 三作品の解説
曾根崎心中
お初登場
大坂三十三番観音廻り
生玉神社の場
平野屋の徳兵衛登場
お初の思い
徳兵衛の長い物語
九平次の悪巧み
引き離されたお初
徳兵衛の覚悟
蜆川新地の夜景
蜆川新地天満屋の場
お初の心配
縁の下に忍ぶ徳兵衛
足に通わす必死の覚悟
火打ち石に合わせての脱出
曾根崎心中 徳兵衛 お初 道行
夢の夢
松と棕櫚の連理の下の死に場所
恋の手本となる
冥途の飛脚
上之巻 淡路町亀屋の場
飛脚問屋亀屋の世継ぎ忠兵衛
きびしい為替金の催促
養母妙閑の嘆き
忠兵衛と飯炊きのまん
八右衛門に事情をうちあける忠兵衛
鬢水入れのトリック
冥途への飛脚
中之巻 新町の茶屋越後屋の場
新町の賑わい
島隠れして訪れた梅川
梅川の嘆き
「三世相」の浄瑠璃に思いを託す梅川
八右衛門から逃げる梅
立ち聞きする忠兵衛
図に乗る八右衛門
忠兵衛、封印を切る
梅川のいさめ
邯鄲の夢の間のようなぜいたく
小判のききめ
忠兵衛の告白
逃れる二人
下之巻 忠兵衛 梅川 相合駕籠
新口村への道行
問屋仲間の追手
身をひそめる二人
畠道を通る村人
孫右衛門を介抱する梅川
孫右衛門の嘆き
遁れゆく梅川忠兵衛
追手の捜索
二人の逮捕
心中天の網島
上之巻
曾根崎新地の夜景
女主人公小春の紹介
小春・太兵衛の登場
太兵衛の悪口念仏
侍客と気の晴れぬ小
うつせみの治兵衛
小春の愛想づかしと狂乱の治兵衛
太兵衛のへらず口
正体顕わした兄孫右衛門の意見
起請にまじる謎の女文一通
中之巻
天満の老舗
お末を落とした丁稚三五郎
叔母・兄に誓う治兵衛
女同士の義理
家庭の破局
下之巻
真夜中の曾根崎新地茶屋大和屋
とりつくろう治兵衛
無駄に終わった肉親の苦労
死への脱出
名残の橋づくし
網島大長寺への道行
断ち切れぬ恩愛の情
三羽ずつ死ぬ烏
生瓢心中
解説
一 近松門左衛門
二 世話浄瑠璃の成立
三 近松世話浄瑠璃の分類
四 三作品の解説
「曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島 現代語訳付き」感想・レビュー
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子供の頃にジュニア版で読んだ時は、ダメ男に献身的に尽くす女の機微や信頼していた人にお金を貸して貰っても返しさないどころか、ばっくれる心情も分からなかった。それは今も変わらない。苦界にいる女たちは惚れた …続きを読む2018年05月01日85人がナイス!しています
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「曽根崎心中」なんといっても、足元の縁下に隠れている徳兵衛にお初が足の先で「一緒に死ぬ覚悟があるか」と確認する場面がいい。お初の優しさ、徳兵衛の無念さがにじみだすお初と徳兵衛の純愛の極みといったところ …続きを読む2018年05月14日68人がナイス!しています
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近松門左衛門による浄瑠璃のなかから、心中や犯罪を扱った世話物三編。遊女とその客が恋仲になって抜き差しならない状況に陥って心中しよう…となるのはすべて同じ。同じだけどお芝居として見るにはそのパターン化さ …続きを読む2014年12月19日50人がナイス!しています