アムネジア

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年01月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784048736411

アムネジア

  • 著者 稲生 平太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年01月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784048736411

思い出すんだ。失くしてしまった、「本当の物語」を。

消された名前、チョコレート・ケーキ、闇金融、かみのけ座、殺人、奇妙な機械……優しく残酷に侵食されてゆく現実の果てに、僕は何を見る? 『アクアリウムの夜』の鬼才が15年ぶりに放つ、究極の幻想ミステリ! 消された名前、チョコレート・ケーキ、闇金融、かみのけ座、殺人、奇妙な機械……優しく残酷に侵食されてゆく現実の果てに、僕は何を見る? 『アクアリウムの夜』の鬼才が15年ぶりに放つ、究極の幻想ミステリ!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「アムネジア」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 悪夢の中を彷徨っているような読書体験はあるが、本書を読むのはまさにそれ。一応金融ミステリであるが、背後で何かが進行している事だけがわかりそれが主人公の妄想なのか陰謀なのか判別がつかず、読者の認識すら曖 悪夢の中を彷徨っているような読書体験はあるが、本書を読むのはまさにそれ。一応金融ミステリであるが、背後で何かが進行している事だけがわかりそれが主人公の妄想なのか陰謀なのか判別がつかず、読者の認識すら曖昧にされていく。個々の事実は明白に書かれているのに、続けて読んでいくと漠とした印象になって全体図が掴めない。斯様な理不尽や何かが欠け落ちた感じも、まさに夢の中でよくある事だな。最後には突然舞台が移り手がかりは示されるものの、それの意味する事すらわからずに…。脳の中に手を突っ込まれ掻きまわされているようでした。 …続きを読む
    HANA
    2021年07月25日
    66人がナイス!しています
  • この本をおすすめするコメントに、デヴィッド・リンチとかlainとか出てくるあたりで、良い意味でお察し。闇の金融サスペンスの形をとっていたものが、ページを進めるごとに瓦解していく。連続体としての私のありかた この本をおすすめするコメントに、デヴィッド・リンチとかlainとか出てくるあたりで、良い意味でお察し。闇の金融サスペンスの形をとっていたものが、ページを進めるごとに瓦解していく。連続体としての私のありかたが否定され、世界のありかたが否認され、むき出しにされたところに何が現れたかというと…何だったのだろう。何であったところで、すでに過去から今につながる私があることは拒否されている。アムネジアとは、記憶喪失、健忘症。文中の言葉を引けば、私が記憶を喪ったのだろうか。それとも記憶が私を消したのか。区別はつくまい。 …続きを読む
    田氏
    2021年07月22日
    27人がナイス!しています
  • 桜庭一樹氏の読書日記、皆川博子氏の『辺境図書館』でちらっと紹介されていた。後者は著者名のみかな。ミステリと銘打たれているけど、推理ではなく「不思議」なほうのミステリーかな。幻想文学に近いと思う。タイト 桜庭一樹氏の読書日記、皆川博子氏の『辺境図書館』でちらっと紹介されていた。後者は著者名のみかな。ミステリと銘打たれているけど、推理ではなく「不思議」なほうのミステリーかな。幻想文学に近いと思う。タイトル通り、記憶喪失の話。主人公はどうやらしばしば記憶の喪失、捏造を行なっているらしいのだけど、その原因に例えば「鈴が鳴った」とかわかりやすいきっかけはなく、なぜそうなっているのか私には不明だった。 …続きを読む
    タカギ
    2017年12月12日
    22人がナイス!しています

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