中世の村のかたちと暮らし

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年06月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784047034259
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中世の村のかたちと暮らし

  • 著者 原田 信男
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年06月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784047034259

古代から近世へ、近代日本の原型を形づくった中世の村の実態を解明する。

〈目次〉
  はじめに
    村と大地/中世の村/中世という時代/アプローチの方法

第一章 さまざまな生業
  一 水田と畠地
    農業と水田・畠地/中世の水田面積/近世の全国田畠比較/平野部の低湿地と畠地
  二 さまざまな耕地
    乾田と湿田/中世水田の生産力/天水田と摘田/中世の摘田/掘上田と島畠/中世の掘上田/田成畠・畠成田/中世の畠地/中世の焼畑
  三 さまざまな生産活動
    山野河海の役割/中世の狩猟/中世の漁撈/村の複合的生産活動

第二章 さまざまな村のかたち
  一 中世の村落景観
    村落景観の類型/村落景観の特質
  二 山麓と乾田低地の村々
    筑波山山麓の景観/山麓の長岡郷/山麓型の村々/乾田低地の卒島郷/乾田低地型の特色
  三 台地部の村々
    中世谷田論の問題/深い谷田の八木郷/深い谷田型の村々/深い谷田型の特色/浅い谷田の毛呂郷/集落と谷田/浅井谷田型の特色/中世の溜池と水田/谷田と洞の景観
  四 低台地の村々
    低台地の若林郷/草切り伝承と中世の村/低台地型の特色
  五 低湿地の村々
    古代の低湿地/湿田低地の赤岩郷/中世の用水施設/湿田低地の正能村/湿田低地型の特色/鎌倉期の開発と人工堤防/人工堤防の構造/人工堤防型の特色
  六 山海の村々
    山村と海村/山間型山村の景観と生活/山海型海村の景観と生活/海浜型海村の景観と生活
  七 村落景観の展開
    大庭御厨の開発と女堀/村落景観と開発領主/村落景観の展開

第三章 暮らしの諸相
  一 衣料と衣服
    中世農民と小袖/衣服の季節性/身分標識としての衣服/絹と麻から木綿へ/木綿生産の展開
  二 共食と米志向
    村の饗宴と共食/食生活の様相と落差/肉食の許容と否定/米志向の進展
  三 集落と住居
    中世の住居と村の領域/武士の居館/上層農民の住居/下層農民の住居/住居の階層性

第四章 村の労働と哀楽
  一 村の負担と定め
    村の組織と“村人”/村の年貢と収奪/村の負担と労働/労働時間と労働年齢/身分の流動性/村の武力と自力救済
  二 自然の脅威と飢饉
    さまざまな災害/洪水被害の実態/気候と凶作/飢饉の実態と対応
  三 信仰と楽しみ
    神社と宮座/仏教と生業/村人の楽しみ/遊びの勧めと戒め

おわりに 近世の村へ
    中世の村と豊臣平和令/中世の村と兵農分離/中世の村と太閤検地/幕藩体制と近世の村/生活の変化

参考文献
あとがき
〈目次〉
  はじめに
    村と大地/中世の村/中世という時代/アプローチの方法

第一章 さまざまな生業
  一 水田と畠地
    農業と水田・畠地/中世の水田面積/近世の全国田畠比較/平野部の低湿地と畠地
  二 さまざまな耕地
    乾田と湿田/中世水田の生産力/天水田と摘田/中世の摘田/掘上田と島畠/中世の掘上田/田成畠・畠成田/中世の畠地/中世の焼畑
  三 さまざまな生産活動
    山野河海の役割/中世の狩猟/中世の漁撈/村の複合的生産活動

第二章 さまざまな村のかたち
  一 中世の村落景観
    村落景観の類型/村落景観の特質
  二 山麓と乾田低地の村々
    筑波山山麓の景観/山麓の長岡郷/山麓型の村々/乾田低地の卒島郷/乾田低地型の特色
  三 台地部の村々
    中世谷田論の問題/深い谷田の八木郷/深い谷田型の村々/深い谷田型の特色/浅い谷田の毛呂郷/集落と谷田/浅井谷田型の特色/中世の溜池と水田/谷田と洞の景観
  四 低台地の村々
    低台地の若林郷/草切り伝承と中世の村/低台地型の特色
  五 低湿地の村々
    古代の低湿地/湿田低地の赤岩郷/中世の用水施設/湿田低地の正能村/湿田低地型の特色/鎌倉期の開発と人工堤防/人工堤防の構造/人工堤防型の特色
  六 山海の村々
    山村と海村/山間型山村の景観と生活/山海型海村の景観と生活/海浜型海村の景観と生活
  七 村落景観の展開
    大庭御厨の開発と女堀/村落景観と開発領主/村落景観の展開

第三章 暮らしの諸相
  一 衣料と衣服
    中世農民と小袖/衣服の季節性/身分標識としての衣服/絹と麻から木綿へ/木綿生産の展開
  二 共食と米志向
    村の饗宴と共食/食生活の様相と落差/肉食の許容と否定/米志向の進展
  三 集落と住居
    中世の住居と村の領域/武士の居館/上層農民の住居/下層農民の住居/住居の階層性

第四章 村の労働と哀楽
  一 村の負担と定め
    村の組織と“村人”/村の年貢と収奪/村の負担と労働/労働時間と労働年齢/身分の流動性/村の武力と自力救済
  二 自然の脅威と飢饉
    さまざまな災害/洪水被害の実態/気候と凶作/飢饉の実態と対応
  三 信仰と楽しみ
    神社と宮座/仏教と生業/村人の楽しみ/遊びの勧めと戒め

おわりに 近世の村へ
    中世の村と豊臣平和令/中世の村と兵農分離/中世の村と太閤検地/幕藩体制と近世の村/生活の変化

参考文献
あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「中世の村のかたちと暮らし」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 室町時代の惣村について知りたくて読んでみたが、関東地方を中心とした地域が著者の研究範囲らしく、近畿地方に多く見られる惣村についてはあまりよくわからなかった。しかし水田稲作だけでなく、狩猟や漁撈も行って 室町時代の惣村について知りたくて読んでみたが、関東地方を中心とした地域が著者の研究範囲らしく、近畿地方に多く見られる惣村についてはあまりよくわからなかった。しかし水田稲作だけでなく、狩猟や漁撈も行っている兼業農家が多い地域では浄土真宗系が多いのは、水田稲作中心の地域と地形や水源からして異なっているという指摘は興味深く感じた。また、自力救済の考えが支配的な時代は現代とは大きく異なることが改めて認識できた。農民が自ら武装して戦う様子は黒澤映画の「七人の侍」とはイメージが全く異なるのだと感じた。 …続きを読む
    南北
    2022年10月26日
    45人がナイス!しています
  • 中世の村の研究は、古文書からみた荘園制研究が主流だが、村の生活の実態となるとアプローチがむずかしい。本書は、関東の中世の村の景観について、史料による検討を行いながらも、絵図や村落の立地等から復元を試み 中世の村の研究は、古文書からみた荘園制研究が主流だが、村の生活の実態となるとアプローチがむずかしい。本書は、関東の中世の村の景観について、史料による検討を行いながらも、絵図や村落の立地等から復元を試みる。とくに村落景観の類型化では、安定的な村々は、山麓型や乾田低地型のような水田開発のしやすい地形に作られ、谷田は必ずしも普遍的でなかったとする。興味深いのは、山麓型や乾田低地型の村落を中世武士団の主流が占め、深い谷田型から湿田低地型、低台地型へと開発が進展するにともない、傍流が展開するという指摘であった。 …続きを読む
    ほっちょる
    2024年07月11日
    3人がナイス!しています
  • 中世日本の村や村人(百姓)について書かれた本。労働、景観、衣食住、信仰など、詳細に解説している。江戸時代以前の百姓(農民)のことが知りたくて読んだ。昔から人民の大多数は百姓らしかったけど、メインテーマ 中世日本の村や村人(百姓)について書かれた本。労働、景観、衣食住、信仰など、詳細に解説している。江戸時代以前の百姓(農民)のことが知りたくて読んだ。昔から人民の大多数は百姓らしかったけど、メインテーマになることは少ないので、気になっていた。村とは、集落+耕地+α。近世の村との違いは、武士がいたこと、農民も武器を持っていたこと、などなど。百姓は昔から、お上の言われるがままというイメージだったが、中世はずいぶん違っていたんだなぁ。 …続きを読む
    15deossan
    2016年03月12日
    1人がナイス!しています

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