偶然の祝福

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784043410057
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偶然の祝福

  • 著者 小川 洋子
  • デザイン 松岡 史恵
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784043410057

息をつめてずっと願えば、きっと小さな奇跡がやってくる。珠玉小説。

見覚えのない弟にとりつかれてしまう女性作家、夫への不信がぬぐえない妻と幼子、失踪者についつい引き込まれていく私……心に小さな空洞を抱える私たちの、愛と再生の物語。 見覚えのない弟にとりつかれてしまう女性作家、夫への不信がぬぐえない妻と幼子、失踪者についつい引き込まれていく私……心に小さな空洞を抱える私たちの、愛と再生の物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「偶然の祝福」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 7短編が収録。それぞれの小川さんを十分に堪能。創造されるものと消失するものの不条理さ。さらに、その不条理さは、人間の意識で共有なんてできないと。特に心に残った「キリコさんの失敗」。私がすべきことを、的 7短編が収録。それぞれの小川さんを十分に堪能。創造されるものと消失するものの不条理さ。さらに、その不条理さは、人間の意識で共有なんてできないと。特に心に残った「キリコさんの失敗」。私がすべきことを、的確にサポートするお手伝いのキリコさん。しかし、その過程には、私とキリコさんとでの共有や共感は極めて少ない。むしろない。普遍的な価値をもちそうな「死」でさえ、私とキリコさんとで全く異なる。そんな感情の齟齬とは裏腹に、キリコさんは私への深い尊敬と愛情で、私への最適な結果を導く、自己犠牲も厭わない仕事を最優先する。 …続きを読む
    ろくせい@やまもとかねよし
    2021年02月13日
    290人がナイス!しています
  • しみじみと小川洋子の作品世界に浸れる短篇集。解説の川上弘美は、これを小川洋子の短篇集ベスト1にあげる。全部で7編の作品を収録するが、そのいずれもが、小川洋子本人を思わせる主人公による1人称語り。もちろ しみじみと小川洋子の作品世界に浸れる短篇集。解説の川上弘美は、これを小川洋子の短篇集ベスト1にあげる。全部で7編の作品を収録するが、そのいずれもが、小川洋子本人を思わせる主人公による1人称語り。もちろん、そのようなスタイルをとった、巧みなフィクションだ。日常の、ほんの僅かな辺縁に潜む非日常を描く小説作法は本当に見事。川上弘美の推す「キリコさんの失敗」と「盗作」が特に秀逸か。小説家、小川洋子の「核」を見るかのようだ。ただ、作品集後半の、指揮者との擦れ違いを描く一連の作品群は、やや迫力を欠くように思う。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年08月20日
    268人がナイス!しています
  • 洋子さん自身の事を書いているのかな? って瞬間が度々あるのですけど、どうも我々の住むこの世界とは一線を画している様に思える場面も度々訪れる様で。何とも落ち着かない感じがしますね。それで思ったよ。きっと、 洋子さん自身の事を書いているのかな? って瞬間が度々あるのですけど、どうも我々の住むこの世界とは一線を画している様に思える場面も度々訪れる様で。何とも落ち着かない感じがしますね。それで思ったよ。きっと、洋子さんはこの世界だけで無く、少なくとももう一つ以上のパラレルワールドにも住んでいて、そこでの経験を描いているのではないかな? と。そこでも小説家をされているのですね。薄目の本ですが、たっぷり7話の連作になっていて、不思議な感覚を楽しめますね。その場に居なかった筈の人が、突然現れるの怖い(꒪ω꒪υ)。 …続きを読む
    mae.dat
    2023年01月27日
    262人がナイス!しています

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