風姿花伝・三道 現代語訳付き

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
448
ISBN:
9784044055011
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風姿花伝・三道 現代語訳付き

  • 著者 世阿弥
  • 訳注 竹本 幹夫
  • カバーデザイン 芦澤 泰偉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年09月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
448
ISBN:
9784044055011

天才・世阿弥が到達した、演能と作能についての著作から、能の心を読み取る

能の大成者、世阿弥の能楽論は、衰えることのない不変の花による、役者としての舞台の成功を求めるための理論といえる。能を演じるための実践的な内容のみならず、美の本質に迫る芸術論としての価値も高く、「まことの花」「時分の花」「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」など有名な文言も多く擁されている。あわせて、幽玄能の構造を解き明かす能作の書『三道』を収録。世阿弥の能楽論を詳しく読み解く1冊。 能の大成者、世阿弥の能楽論は、衰えることのない不変の花による、役者としての舞台の成功を求めるための理論といえる。能を演じるための実践的な内容のみならず、美の本質に迫る芸術論としての価値も高く、「まことの花」「時分の花」「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」など有名な文言も多く擁されている。あわせて、幽玄能の構造を解き明かす能作の書『三道』を収録。世阿弥の能楽論を詳しく読み解く1冊。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

凡例

風姿花伝
花伝第六 花修
花伝第七 別紙口伝

風姿花伝第一 年来稽古条々
七歳
十二三より
十七八より
二十四五
三十四五
四十四五
五十有余
結尾

風姿花伝第二 物学条々


老人
直面
物狂
法師
修羅


唐事
結尾

風姿花伝第三 問答条々
第一問答(座敷の吉凶)
第二問答(序破急)
第三問答(申楽の勝負の立合の手立)
第四問答(若き為手の立合に勝つ事)
第五問答(能に得手得手)
第六問答(位の差別)
第七問答(文字に当たる風情)
第八問答(しほれたる風体)
第九問答(花の段)
跋文・奥書

風姿花伝第四 神儀
申楽神代の始まり
仏在所には
日本国においては
平の都にしては
当代において
春日・日吉・伊勢・法勝寺諸神事参勤申楽座名

奥義
風姿花伝の書名由来
和州・江州の芸風
能の名望を得る事
風体の形木と弱き為手
衆人愛敬と寿福増長
跋文

花伝第六 花修
能の本を書く事
作者の思ひ分くべき事
強き・幽玄、弱き・荒きを知る事
能のよき・悪しきにつけての相応
結尾

花伝第七 別紙口伝
花を知る事
細かなる口伝
物まねに似せぬ位
能に十体を得べき事
能によろづ用心を持つべき事
秘する花を知る事
因果の花を知る事
そもそも因果とて
跋文(付、元次本奥書)

三道
能・作・書条々




結尾

三体作書条々
老体作書条々
女体の能姿
軍体の能姿
結尾

放下
砕動風鬼の能作
開聞・開眼
わらんべの能

近来押し出だして見えつる世上の風体
能の是非分別のこと(跋文)
奥書(元能宛奥書)

『風姿花伝』「花伝第六 花修」「花伝第七 別紙口伝」校訂付記

『三道』校訂付記

解説
世阿弥時代の能一覧
参考文献
室町時代観世・金春家系図

「風姿花伝・三道 現代語訳付き」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 能の真髄を「花」にたとえて、世阿弥が語り尽くした伝書。わたしのようなにわかファンが気楽に取る内容を軽く超越していた。原文・現代語訳・解説という構成がありがたい。(わたしの推しはワキ方なので)途中のシテ 能の真髄を「花」にたとえて、世阿弥が語り尽くした伝書。わたしのようなにわかファンが気楽に取る内容を軽く超越していた。原文・現代語訳・解説という構成がありがたい。(わたしの推しはワキ方なので)途中のシテ方礼賛に少々引いてしまった感を差し引いても、能楽にとどまらずすべての芸能ごと、ひいてはビジネス書にも通ずる名著。再読必至。 …続きを読む
    ミカママ
    2021年07月17日
    510人がナイス!しています
  • 能の大成者・世阿弥による能楽論が2編おさめられていますが、どちらも役者としての舞台の成功へと導くための能楽論に思えました。美の本質に迫ることで、日本の伝統芸を極みへと誘う実践論となっているのが興味深い 能の大成者・世阿弥による能楽論が2編おさめられていますが、どちらも役者としての舞台の成功へと導くための能楽論に思えました。美の本質に迫ることで、日本の伝統芸を極みへと誘う実践論となっているのが興味深いところです。能を知らなくても、芸事に生涯をかけた情熱を感じることができるのではないでしょうか。 …続きを読む
    優希
    2016年07月22日
    101人がナイス!しています
  • 分厚くて怯むが、本文、現代語訳、解説の順で本文2~3ページごとに読み進めることができる。解説では論旨の混同や他の箇所とのつながりから書き換えられたところを指摘するなどあるが、角川シリーズの方針なのか平 分厚くて怯むが、本文、現代語訳、解説の順で本文2~3ページごとに読み進めることができる。解説では論旨の混同や他の箇所とのつながりから書き換えられたところを指摘するなどあるが、角川シリーズの方針なのか平易でストレスなく読める。能作論書である『三道』があり、巻末に長い解説が付してある。世阿弥の生涯と『風姿花伝』と『三道』の解説になっている。解説は細かいので、読み飛ばしてウィキで補っても問題ない。世阿弥に惹かれるのは言うまでもなく魅力を「花」と表現したことにある。「能に花を知る事、この条々を見るに、無上第一なり …続きを読む
    ころこ
    2022年11月11日
    42人がナイス!しています

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