タイムマシン

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
276
ISBN:
9784042703068
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タイムマシン

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
276
ISBN:
9784042703068

SF古典の傑作、映画化決定!

タイム・トラベラーが冬の晩、暖炉を前に語りだしたことは、巧妙な嘘か、それともいまだ覚めやらぬ夢か。「私は80万年後の未来世界から帰ってきた」彼がその世界から持ちかえったのは奇妙な花だった……。 タイム・トラベラーが冬の晩、暖炉を前に語りだしたことは、巧妙な嘘か、それともいまだ覚めやらぬ夢か。「私は80万年後の未来世界から帰ってきた」彼がその世界から持ちかえったのは奇妙な花だった……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「タイムマシン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この作品の最終稿の完成が1924年(ちなみに第1稿は1887年ごろ)。当時の世相は複雑だっただろう。そして、この作品もまたそうした背景を背負ってもいた。すなわち、アンビヴァレントな世界観がそれである。 この作品の最終稿の完成が1924年(ちなみに第1稿は1887年ごろ)。当時の世相は複雑だっただろう。そして、この作品もまたそうした背景を背負ってもいた。すなわち、アンビヴァレントな世界観がそれである。物語は80万年後の世界へのタイムトラヴェルを中心に描かれるが、そこに見られるのは文明の行き着く果ての姿と、そしてそれにも関わらずほの見える進歩史観とである。また、物語の最後に描かれる3000万年後の世界は、寂寥に満ちた終末世界だ。ウエルズ版による「ヨハネの黙示録」といったところか。この鮮烈な抒情に震撼する。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2016年05月15日
    334人がナイス!しています
  • 「SFの父」と称されるH・G・ウエルズの短編集。表題の「タイムマシン」は文句なしに面白かったです。映画はだいぶ前に観ましたが原作と結構違う内容でした。今でこそドラえもんやバックトゥザフューチャーなどの様々 「SFの父」と称されるH・G・ウエルズの短編集。表題の「タイムマシン」は文句なしに面白かったです。映画はだいぶ前に観ましたが原作と結構違う内容でした。今でこそドラえもんやバックトゥザフューチャーなどの様々な作品に出てくる機械ですがこの作品が全ての始まりのようです。時空移動する仕組みなどの難しい話は私にはよく分かりませんが作品の中でかなり詳細に説明されていてウェルズの知識に圧倒されます。それでいて読みやすいという驚きもあります。「深海潜航」と「新神経促進剤」も面白かったです。とにかくその発想力に驚きます。 …続きを読む
    nakanaka
    2018年03月31日
    88人がナイス!しています
  • 表題作含む計七編の中短編集。ウェルズの作品は透明人間に続いて二作目。タイムマシンものの原点ということもあり時間旅行にスポットのあたる冒険活劇とばかり思っていたのだが、ぜんぜん違っていた。透明人間と同様 表題作含む計七編の中短編集。ウェルズの作品は透明人間に続いて二作目。タイムマシンものの原点ということもあり時間旅行にスポットのあたる冒険活劇とばかり思っていたのだが、ぜんぜん違っていた。透明人間と同様、SFとしての基礎的なアイデアに魅力を感じるのはまず当然として、そういう古典的な意味合いに留まらないインパクトをもっているのがこの作品の核心である西暦約80万年の未来文明とその描写。それは階級格差の激化した極端な資本主義の成れの果てであるアレゴリー的な世界観。今でも同じ意味をもっている。 …続きを読む
    催涙雨
    2018年07月26日
    49人がナイス!しています

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