心の傷を癒すということ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年12月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784043634019
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心の傷を癒すということ

  • 著者 安 克昌
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年12月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784043634019

自身に向き合い、被災者の「心の傷」に寄り添い続けた。精神科医の魂の記録

イライラする子どもたち、災害マニー(躁病)、精神障害の再発と悪化、PTSD(心的外傷後ストレス障害)――災害がもたらした「心の傷」とは何か。そして本当の「心のケア」とは。阪神・淡路大震災で自らも被災し、すべて手探りから始まった精神医療活動。震災直後とその後のケア、避難所や仮設住宅をめぐる現実、救援ボランティアの役割など、心のケアに奔走した精神科医・安克昌が、被災地から発信した克明な記録。第18回サントリー学芸賞受賞作。
イライラする子どもたち、災害マニー(躁病)、精神障害の再発と悪化、PTSD(心的外傷後ストレス障害)――災害がもたらした「心の傷」とは何か。そして本当の「心のケア」とは。阪神・淡路大震災で自らも被災し、すべて手探りから始まった精神医療活動。震災直後とその後のケア、避難所や仮設住宅をめぐる現実、救援ボランティアの役割など、心のケアに奔走した精神科医・安克昌が、被災地から発信した克明な記録。第18回サントリー学芸賞受賞作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序/中井久夫、解説/河村直哉

第1部 震災直後の心のケア活動
一、私の被災体験
二、精神救護活動はじまる
三、直後に発症した精神障害
四、精神科ボランティアの活動

第2部 震災が残した心の傷後
一、PTSDからの回復
二、死別体験と家族
三、その後の心のケア活動
四、避難所と仮設住宅の現実

第3部 災害による〈心の傷〉と〈ケア〉を考える
一、〈心の傷〉とは?
二、〈心のケア〉とは?
三、災害と地域社会

「心の傷を癒すということ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 夭逝した安先生。トラウマの専門家であり、阪神淡路大震災の折には日本中から集まったボランティア精神科医を纏めあげた人物(同じ時期に日本語話者最高の知性、中井久夫もいた)。震災直後から実に誠実に自分自身の 夭逝した安先生。トラウマの専門家であり、阪神淡路大震災の折には日本中から集まったボランティア精神科医を纏めあげた人物(同じ時期に日本語話者最高の知性、中井久夫もいた)。震災直後から実に誠実に自分自身の心の動きを書き綴った本書。最初動揺と哀しみ、次は軽躁、そして抑鬱や疲労がやってくる様子がよく分かる。個別の診察よりもグループでのデブリーフィングが有効と感じられた。確かに大災害起きると躁病が増える。トラウマケアのベースとなる一冊。もっと早くに読んでおくべきだった。KU …続きを読む
    ゆいまある
    2025年03月02日
    91人がナイス!しています
  • すごい一冊。震災時のボランティアは自己満足では?と思ってましたけど、この一冊を読んで、ボランティアの必要性を、もっと言うならただ「存在する」という事の大切さを実感。支援する・されるのタテ関係ではなく、 すごい一冊。震災時のボランティアは自己満足では?と思ってましたけど、この一冊を読んで、ボランティアの必要性を、もっと言うならただ「存在する」という事の大切さを実感。支援する・されるのタテ関係ではなく、する・されるではなく、ただ傍にいるというヨコの関係なんですよ。ぜひ、支援者・被支援者とかの言葉を使って活動している人達に読んでほしい。「苦しみを癒やす事よりも、理解する事よりも、苦しみがそこにある、という事に気付かないといけない」。その通り。どうするかではなく、ただそこにある事を一緒に感じる事の大切さを。☆5 …続きを読む
    せ~や
    2020年11月23日
    86人がナイス!しています
  • 【阪神大震災直後の記念碑的な書】自らも被災し、“野戦病院”と化した大学病院内で、<戸惑い、ぶつかり、出口を模索しながら、こころのケアのネットワークの立ち上がりの一翼を担った>著者による、魂の記録。本書で 【阪神大震災直後の記念碑的な書】自らも被災し、“野戦病院”と化した大学病院内で、<戸惑い、ぶつかり、出口を模索しながら、こころのケアのネットワークの立ち上がりの一翼を担った>著者による、魂の記録。本書でサントリー学芸賞受賞するも、2000年に癌のため39歳で早逝したのが惜しまれる。その震災から25年経った年に、NHKにて『心の傷を癒すということ』と題されドラマ化されている。師である中井久夫先生が序で記するように、「(著者の)悼みと願い、怒りと希望」をどのように読み取るか読み手が問われる読書になった―― ⇒ …続きを読む
    ネギっ子gen
    2020年02月04日
    64人がナイス!しています

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