したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年09月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043597017
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したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

  • 著者 小林 恭二
  • デザイン 田島 照久
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年09月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043597017

ぞっとするほど深い、人間の心の闇

幅広い作風で知られる著者の、心の闇をテーマにした作品をあつめた短編集。ぞっとする史実を追ったものから、現代の些細な風景にひそむ恐怖を描いたものまで、その多彩な作風は圧巻。 幅広い作風で知られる著者の、心の闇をテーマにした作品をあつめた短編集。ぞっとする史実を追ったものから、現代の些細な風景にひそむ恐怖を描いたものまで、その多彩な作風は圧巻。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「したたるものにつけられて 自選恐怖小説集」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『田之助の恋』は正統的幽霊噺ながら、幽霊そのものより生きている人間の我執妄執の恐ろしさを感じた。それは収められた他の作品全般に云えることで、同じく歌舞伎役者を描いた『葺屋町綺談』などはその最たるもの。 『田之助の恋』は正統的幽霊噺ながら、幽霊そのものより生きている人間の我執妄執の恐ろしさを感じた。それは収められた他の作品全般に云えることで、同じく歌舞伎役者を描いた『葺屋町綺談』などはその最たるもの。久々に恐怖に慄いたのは江戸時代の史実風の作品『流れる』不条理が導く狂気の連鎖がおぞましい。傑作!倦怠した日常が我執に取り憑かれた女によって狂気の非日常に取って代わられる『悲歌』『走る女』『したたるものにつけられて』の3作は《欲望する女》に対する男達の根源的恐怖心がとてもよく描かれていた。 …続きを読む
    安南
    2015年04月10日
    43人がナイス!しています
  • 前半の「悲歌」から「流れる」までは面白かったけど、後半の4作品は自分にはあわなかった。 前半の「悲歌」から「流れる」までは面白かったけど、後半の4作品は自分にはあわなかった。
    じゅんぢ
    2019年01月15日
    35人がナイス!しています
  • ☆☆☆☆ 自選という割には玉石混淆の印象が否めない。玉は追いかけられることにエクスタシーを感じる「走る女」、シャッター音が連続する表題作、実在の歌舞伎役者を主人公に妖しの世界を描く「田之助の恋」とその兄弟 ☆☆☆☆ 自選という割には玉石混淆の印象が否めない。玉は追いかけられることにエクスタシーを感じる「走る女」、シャッター音が連続する表題作、実在の歌舞伎役者を主人公に妖しの世界を描く「田之助の恋」とその兄弟篇とも言える自分の身体を傷つけてまでも舞台にこだわる歌舞伎役者を描いた「葺屋町綺談(原題は再臨)」。「悲歌」「ゴブリン」は良くわからなかった。「星空」は世界の終末を知った人はどう行動するかといったSFでは良くある話。川から死体が「流れる」。中国の皇帝の孤独と残虐性「東昏侯まで」。奇談物を書くと上手い。 …続きを読む
    メタボン
    2021年11月23日
    33人がナイス!しています

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