- 著者 重松 清
- 装丁 鈴木成一デザイン室
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2003年07月31日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 496
- ISBN:
- 9784048734851
疾走
- 著者 重松 清
- 装丁 鈴木成一デザイン室
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2003年07月31日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 496
- ISBN:
- 9784048734851
犯罪へとひた走る14歳の孤独な魂を描いて読む者を圧倒する現代の黙示録!
「どうして、にんげんは死ぬの?」
舌足らずなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の「人間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、
とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとして、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、
まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで、届く――。
想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい……それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた一人の少年。
現代日本に出現した奇跡の衝撃作!
舌足らずなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の「人間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、
とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとして、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、
まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで、届く――。
想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい……それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた一人の少年。
現代日本に出現した奇跡の衝撃作!
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「疾走」感想・レビュー
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動揺…震撼…絶句…そして僕は、崩壊しそうな理性に懸命にしがみ付く。読後はしばし呆然…そして滂沱。聖書を効果的に引用しながら非常に短いセンテンスを駆使し、主人公を俯瞰で見る回想。そこには悲哀を越えた、語り手 …続きを読む2018年03月28日65人がナイス!しています
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★★★★★「ひとり」について、絶望のなかで生きていくことについて考えさせられる重い話だった。「ふたりでいてもひとりとひとりだから、ほんとうは、ひとつのふたりになりたいんだ」に激しく共感。2019年07月21日62人がナイス!しています