おしろい蝶々

おしろい蝶々

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年02月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
258
ISBN:
9784048732895

おしろい蝶々

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年02月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
258
ISBN:
9784048732895

美しくも恐ろしい妖の世界に誘う怪奇タン。

昔ながらの白粉刷毛に魅入られた私が見たものは・・・世にも美しく恐ろしい美少年だった・・・。江戸・明治・大正などの時代を舞台とした作品を集めた短編集。美しくも恐ろしいファンタジック・ホラー作品集。 昔ながらの白粉刷毛に魅入られた私が見たものは・・・世にも美しく恐ろしい美少年だった・・・。江戸・明治・大正などの時代を舞台とした作品を集めた短編集。美しくも恐ろしいファンタジック・ホラー作品集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「おしろい蝶々」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題作で登場する清らかで妖しく官能的な少年の白い手。蛇が嫌いな人はダメかもしれないけれど幻想的な「夜の孔雀」。平家の公達と思われる主従が宮様を海から救ったために美しいばかりではなくなってしまった「琅玕 表題作で登場する清らかで妖しく官能的な少年の白い手。蛇が嫌いな人はダメかもしれないけれど幻想的な「夜の孔雀」。平家の公達と思われる主従が宮様を海から救ったために美しいばかりではなくなってしまった「琅玕物語」は主従が追い詰められていく、幼子のような「三郎、痛い」が哀しい。「闇月夜」は蝉丸モノなので文句なしに好きだ。「花影」は弟の妻と不義をしている兄が本当に好きだったのは誰かを考えると妖しく哀れだ。「亡春」は廃仏毀釈から幕末を見た珍しい作品。 …続きを読む
    真理そら
    2021年11月11日
    64人がナイス!しています
  • ひたすらに艶やかで、魂の底から溢れ出す烈しさをも秘めた耽美的な純愛を、集めて束ねて紫色のリボンで化粧して、そう…と差し出されたようなこの一冊。白粉を塗った少年のしなやかで細く美しい手。菩薩の無限の愛を ひたすらに艶やかで、魂の底から溢れ出す烈しさをも秘めた耽美的な純愛を、集めて束ねて紫色のリボンで化粧して、そう…と差し出されたようなこの一冊。白粉を塗った少年のしなやかで細く美しい手。菩薩の無限の愛を湛えた眼差しと冷たく滑らかな爪先の形の良さ。憎らしい程に才に溢れた義弟の、牡丹の花粉に汚れて誘う花唇。傷ついて尚透き通るほど愛おしい、忠誠を誓った我が君との果て無き山夜行。仄暗い眩惑の世界に捕らわれたまま、帰り道を見失っていく麗しく業深き六つの短編集。CLAMPの挿絵が世界観と合っていないのが唯一残念な部分。 …続きを読む
    カナン
    2014年07月28日
    44人がナイス!しています
  • いにしえの時代を思わせる、和風なホラー短編集。古典的で艶のある文体が背徳的な物語をより引き立て、どっぷり酔いしれることができます。どの物語も切なく、人間の狂気、世の無情さがひしひしと胸をえぐる。残酷に いにしえの時代を思わせる、和風なホラー短編集。古典的で艶のある文体が背徳的な物語をより引き立て、どっぷり酔いしれることができます。どの物語も切なく、人間の狂気、世の無情さがひしひしと胸をえぐる。残酷に翻弄される少年、青年はどこか美しい。耽美が極まった一冊。強い主従愛がある「琅玕物語」が特に好きです。 …続きを読む
    なつ
    2021年08月03日
    42人がナイス!しています

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