東京怪奇地図

東京怪奇地図

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年01月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784048730167

東京怪奇地図

  • 著者 森 真沙子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年01月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784048730167

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「東京怪奇地図」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「夢ぞかし、人形忌、無闇坂、水妖譚、偏奇館幻影、田端346番地」ホラー短編集・全6話。行方不明になった友人の母親から、しばらくの間友人が一人暮らししていたマンションに住んで欲しいと頼まれた「無闇坂」の 「夢ぞかし、人形忌、無闇坂、水妖譚、偏奇館幻影、田端346番地」ホラー短編集・全6話。行方不明になった友人の母親から、しばらくの間友人が一人暮らししていたマンションに住んで欲しいと頼まれた「無闇坂」の話が一番好き。仄暗い感じが良かったです。橋から川に飛び降りた少女を助けた「水妖譚」は、女性の声が今にも聞こえてきそうでした。どの話にも文豪と呼ばれた人の話が絡んでいて、さらりと読めて面白かったです。★★★ …続きを読む
    うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
    2014年01月12日
    49人がナイス!しています
  • 東京の下町の現代と過去を、怪奇と文豪をつなぎにして交差させる短編集。東京下町が好きな人はもっと好きになるかもしれない一冊です。最後の一編以外は誰でも知る作家ばかりで、下町の昔の姿もテンポよく折り込まれ 東京の下町の現代と過去を、怪奇と文豪をつなぎにして交差させる短編集。東京下町が好きな人はもっと好きになるかもしれない一冊です。最後の一編以外は誰でも知る作家ばかりで、下町の昔の姿もテンポよく折り込まれて読者の興味をそそります。ただ全体的にアイデアありきという印象を受けました。それぞれの短編のキモに、それぞれに特化した優れた作家がすでにいるために物足りなさを感じたのだと思います。ですが荷風を出した「偏奇館奇譚」は文豪の存在、怪奇、語り手の闇が非常に巧く構成されていて、長編を読んだような手ごたえがありました。 …続きを読む
    シガー&シュガー
    2016年08月12日
    11人がナイス!しています
  • どなたかの感想で「東京ニ十三区女」より、こちらの方が良かったと書かれてあり、早速図書館で借りて読む。東京の街に絡む6つの短編に、樋口一葉、鶴屋南北、江戸川乱歩、泉鏡花、永井荷風、芥川龍之介という文豪た どなたかの感想で「東京ニ十三区女」より、こちらの方が良かったと書かれてあり、早速図書館で借りて読む。東京の街に絡む6つの短編に、樋口一葉、鶴屋南北、江戸川乱歩、泉鏡花、永井荷風、芥川龍之介という文豪たちを忍ばせ、ねっとりした、なんとも言えない妖しい空気感を創り出す。怖がらせようとするためだったり、オチのために作られる文体とは、やはり違う。抗いきれない人の情念を短い話の中にしっかりと描かれている。語られる東京の街に、私も絡めとられたかように街の息づかいを感じた。 …続きを読む
    blue_elephant
    2019年02月04日
    6人がナイス!しています

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