堤中納言物語 付現代語訳

堤中納言物語 付現代語訳

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1963年12月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784044023010
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堤中納言物語 付現代語訳

  • 訳注 山岸 徳平
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1963年12月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784044023010
「花桜折る中将」「虫愛づる姫君」「逢坂越えぬ権中納言」など計10篇の清新な短篇物語を集めたもので、同時代の宮廷女流文学には見られない特異な人間像、尖鋭な笑いと皮肉をまじえて描いた近代文学的作風をもつ。本書は日本最古の短篇物語集というだけでなく、短篇物語がどのような文学的基盤から生じたかを考える上からも、きわめて高く評価される。各篇の初めにそれぞれのあらすじ作者・年代・成立事情・題名について解説。 「花桜折る中将」「虫愛づる姫君」「逢坂越えぬ権中納言」など計10篇の清新な短篇物語を集めたもので、同時代の宮廷女流文学には見られない特異な人間像、尖鋭な笑いと皮肉をまじえて描いた近代文学的作風をもつ。本書は日本最古の短篇物語集というだけでなく、短篇物語がどのような文学的基盤から生じたかを考える上からも、きわめて高く評価される。各篇の初めにそれぞれのあらすじ作者・年代・成立事情・題名について解説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

花桜折る中将
このついで
虫愛づる姫君
ほどほどの懸想
逢坂越えぬ権中納言
貝合
思はぬ方にとまりする少将
花々のをんな子さ
はい墨
よしなしごと
解説
索引

「堤中納言物語 付現代語訳」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 中古の短編小説アンソロジー。おそらくたいていの人間は読んだことがあるであろう「虫愛づる姫君」がやはり群を抜いてよい。萎黄病の女性を描いている、という解説は正直よくわからなかったけれど、もとを尋ねて末を 中古の短編小説アンソロジー。おそらくたいていの人間は読んだことがあるであろう「虫愛づる姫君」がやはり群を抜いてよい。萎黄病の女性を描いている、という解説は正直よくわからなかったけれど、もとを尋ねて末を見る、といい、いわゆる社会の美的観念から離脱していく姫君はたいそう魅力的だ。人間では、「逢坂越えぬ権中納言」の中納言も同じく魅力的。省エネでありながらやることはしっかりやるという造詣は、現代でも信者を産みそうである。内容もさることながら、「堤中納言」の由来のあたりの話が面白かった。古典研究のロマンだと思う。 …続きを読む
    かみしの
    2017年09月02日
    8人がナイス!しています
  • 現代語訳のみ。中々いずれも面白い短編集で、平安時代後期から末期を中心に、最後の「よしなしごと」が南北朝時代の成立らしい。 いつもの角川ソフィア文庫の体裁で、原文乃至現代語訳のみを一気読みするのに向いて 現代語訳のみ。中々いずれも面白い短編集で、平安時代後期から末期を中心に、最後の「よしなしごと」が南北朝時代の成立らしい。 いつもの角川ソフィア文庫の体裁で、原文乃至現代語訳のみを一気読みするのに向いている。ただ「品切れ重版未定」で、ビギナーズクラシックは省略があり、岩波文庫は原文のみで、光文社古典新訳文庫は現代語訳のみ。古典愛好家としては遺憾。やや版が古くてフォントも小さめなので新訂して欲しい所。 現代の価値観からすると色々危ない感じがあり、特に「貝合」なんて子どもたちに近づく危ないおじs(ry …続きを読む
    perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
    2022年02月17日
    6人がナイス!しています
  • 古びない 古びない
    yume149
    1970年01月01日
    0人がナイス!しています

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