徳川慶喜家の子ども部屋

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2000年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043561018
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徳川慶喜家の子ども部屋

  • 著者 榊原 喜佐子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2000年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043561018

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「徳川慶喜家の子ども部屋」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 徳川慶喜のお孫さんであった著者。少女時代の何不自由のない暮らしから、戦争に突入していく不穏な時代、戦中ご自身の生活を獲得していく経過など、華族の一代記、またひとりの女性の回想録として興味深く読んだ。籠 徳川慶喜のお孫さんであった著者。少女時代の何不自由のない暮らしから、戦争に突入していく不穏な時代、戦中ご自身の生活を獲得していく経過など、華族の一代記、またひとりの女性の回想録として興味深く読んだ。籠の鳥という言葉が少女期に何度か書かれるが、世間知らずの姫君であったご自身を客観的に見つめた結果であろう。こういった歴史の証言は必要である。 …続きを読む
    佐島楓
    2019年01月07日
    72人がナイス!しています
  • 著者は徳川慶喜の孫で高松宮妃の妹。ただし生まれは慶喜没後。本の帯には「最後の将軍の孫に生まれた著者の夢のような幼年時代」と書かれている。確かに現代の我々からは想像もできない華族の幼年期の華やかな日常が 著者は徳川慶喜の孫で高松宮妃の妹。ただし生まれは慶喜没後。本の帯には「最後の将軍の孫に生まれた著者の夢のような幼年時代」と書かれている。確かに現代の我々からは想像もできない華族の幼年期の華やかな日常が語られるが、本書の凄さは日中戦争から太平洋戦争敗戦に至る悲惨な戦争を体験し一国民としての目を持つに至った著者が、夫榊原政春を通して知った東条内閣と軍部の愚行と粛清の舞台裏を隠さず語ったことではないか。皇族に繋がる家系を持つ身として語りは控えめで慎重だが、その静かな語りがかえって愚かな戦争への怒りを感じさせる。 …続きを読む
    おとん707
    2021年07月30日
    13人がナイス!しています
  • 出手久美子さんの「徳川おてんば娘」を読んだあと、実姉の榊原喜佐子さんも本を著していると知り手に取りました。うちの田舎でも「赤館の叔母さん」「黒門町の伯父さん」などと地名で親戚筋を読んでいたし寝具の掛け 出手久美子さんの「徳川おてんば娘」を読んだあと、実姉の榊原喜佐子さんも本を著していると知り手に取りました。うちの田舎でも「赤館の叔母さん」「黒門町の伯父さん」などと地名で親戚筋を読んでいたし寝具の掛け布団に丹前を使っていたりしていたので、戦前の華族階級の習慣が下々まで降りてくるのに30年くらいかかったということでしょうか。「ポカン」という遊びも子どもの頃に兄妹やいとこたちとしていましたが呼びかけの返答には「アッポーン」と応えてました。ナツカシイ。明治150年は遠いようでけっこう身近に感じられる一冊でした。 …続きを読む
    mawaji
    2018年07月31日
    13人がナイス!しています

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