「名句 歌ごよみ[春]」感想・レビュー
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四季のうちでも春のアンソロジーを編むのは大変な苦労が伴うだろう。どれを採ってどれを捨てるか。「かたまつて薄き光の菫かな」(渡辺水巴)近代写生句のひとつの頂だと思う。菫の花を珍重する私には放っておけない …続きを読む2020年03月07日12人がナイス!しています
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「初めから自分自身だけの世界で完全に完結しているというものを目指すような人は、芭蕉的な世界あるいは日本の詩全体と言っていいですけど、そういう人は、日本の詩歌の世界では余り大した境地にまでは行かないとい …続きを読む2019年04月15日2人がナイス!しています
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面白かった。句も歌もその解説もいいが、さいごの「芭蕉について立派だと思うこと」という文章もよかった。自己表現ではなく自己を無にして無限のものに開いていくという芭蕉の句作の仕方に感動した。そういう精神で …続きを読む2014年05月16日0人がナイス!しています