不夜城

1997年 第18回 吉川英治文学賞

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
544
ISBN:
9784043442010
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1997年 第18回 吉川英治文学賞

不夜城

  • 著者 馳 星周
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年04月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
544
ISBN:
9784043442010
アジア屈指の歓楽街・新宿歌舞伎町の中国人黒社会を器用に生き抜く劉健一。だが、上海マフィアのボスの片腕を殺し逃亡していたかつての相棒・呉富春が町に戻り、事態は変わった――。衝撃のデビュー作!! アジア屈指の歓楽街・新宿歌舞伎町の中国人黒社会を器用に生き抜く劉健一。だが、上海マフィアのボスの片腕を殺し逃亡していたかつての相棒・呉富春が町に戻り、事態は変わった――。衝撃のデビュー作!!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「不夜城」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • デビュー作とは思えない完成度だ。20年以上も前の作品なのだが、全く古びた感じもしない。歌舞伎町の黒社会の実態は知らないのだが、細部に渡るリアリティの積み重ねも丁寧であり、それを構築して行く力量も確かだ。 デビュー作とは思えない完成度だ。20年以上も前の作品なのだが、全く古びた感じもしない。歌舞伎町の黒社会の実態は知らないのだが、細部に渡るリアリティの積み重ねも丁寧であり、それを構築して行く力量も確かだ。健一と小蓮の造型は鮮烈なまでに新しい。さらには、エンディングの予想のし難さと、クールな幕引きにも感嘆する。「健一…寒いよ」という小蓮の最期の言葉の持つリアリティと哀切さは比類を見ない。しかも、読者をもそれに溺れさせることはない。馳星周の作品は、ほとんど読んでいないが、本作はデビュー作にして代表作かと思う。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2019年07月09日
    481人がナイス!しています
  • 生き抜くためには全てを利用し、そしてキレッキレのドライで合理的な判断をこれまたもの凄い速さでしていく健一に恐怖を感じました。不夜城新宿で生き抜いていくとはそういう事なのですね。続巻も楽しみです。 生き抜くためには全てを利用し、そしてキレッキレのドライで合理的な判断をこれまたもの凄い速さでしていく健一に恐怖を感じました。不夜城新宿で生き抜いていくとはそういう事なのですね。続巻も楽しみです。
    ehirano1
    2019年07月13日
    180人がナイス!しています
  • 歌舞伎町の中国系流氓の抗争で生き残る為に画策する男と女。怯えと憎しみのアウトロゥ同士を結ぶのは言葉でも性交でもなく打算と裡に秘めた狂気へのシンクロ。非情な欺きの世界のディテール&リアリティの追求はデビ 歌舞伎町の中国系流氓の抗争で生き残る為に画策する男と女。怯えと憎しみのアウトロゥ同士を結ぶのは言葉でも性交でもなく打算と裡に秘めた狂気へのシンクロ。非情な欺きの世界のディテール&リアリティの追求はデビュー作とは思えない次元で、生への執着と裏切りと隣り合わせの関係が究極の選択へ収斂するペーソスは圧倒的な凄みがある。著者の執筆における根底的なモチーフだ。社会闇を映した過去、奇抜な人物、目眩く変転と加速度、どれを取ってもパワフルで間断のない傑作。この不安と焦燥が色褪せないのは社会の不夜と不信が進んでいるからだ。 …続きを読む
    のっち♬
    2022年12月10日
    154人がナイス!しています

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