捨て色

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043435012
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捨て色

  • 著者 玉岡 かおる
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043435012

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「捨て色」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 読みながら、頭をかきむしって、ため息をついた。まるで、よくある連続ドラマのワンシーンみたいに。ここそこに、20代の私が現れる、ここそこに、Aちゃんが、Bちゃんが、Cちゃんが、ふふっと微笑みながら私を追い越 読みながら、頭をかきむしって、ため息をついた。まるで、よくある連続ドラマのワンシーンみたいに。ここそこに、20代の私が現れる、ここそこに、Aちゃんが、Bちゃんが、Cちゃんが、ふふっと微笑みながら私を追い越していく。 自分を「着飾る」ことに余念がなかったあの頃。毎日クローゼットから取っ替え引っ替えして、洋服を選ぶうちに、自分に似合うのが何色だったのかもわからなくなっていたあの頃。あんな日々は、まっぴらごめんと思いながら、あの頃流行った歌をこっそり口ずさんでいる。 …続きを読む
    ぷく
    2018年09月24日
    20人がナイス!しています
  • “ふられた形では、女の物語は終わらない。彼を好きなまま、尻切れとんぼで交渉がとだえるなんてもってのほかだ。憎しみでもいい、完全に自由の中の恋心というやわな部分の息の根を止めなければ。”【再読】あとがきに “ふられた形では、女の物語は終わらない。彼を好きなまま、尻切れとんぼで交渉がとだえるなんてもってのほかだ。憎しみでもいい、完全に自由の中の恋心というやわな部分の息の根を止めなければ。”【再読】あとがきにあるように自分と他者との関わり方で、映し出される心の色は複雑に変化し、自分の思ってもいない鮮やかな色が産み出される。そんな様々な色をモチーフにした恋の短編集。ひりひりとするような作品が多い。恋というものは自分では操作できない。思い通りにいかない。だからこそ、生々しく、毒々しく、痛々しく、そして美しくもある。 …続きを読む
    織町
    2018年06月12日
    11人がナイス!しています
  • 「叶わぬ想いに秘められた女心を描く、七つの恋の物語」なんて紹介文からは、内気な女子の片想いを想像するけれど、大人の女の物語はきれいごとじゃ終わらない。浮気が本気になったり、見下していた女友達に出し抜か 「叶わぬ想いに秘められた女心を描く、七つの恋の物語」なんて紹介文からは、内気な女子の片想いを想像するけれど、大人の女の物語はきれいごとじゃ終わらない。浮気が本気になったり、見下していた女友達に出し抜かれたり、男友達の気持ちを読み損ねて失ったり、憧れの彼から衝撃の告白をされたり、親切のつもりが友達を追いこんで裏切られたり、元カレの気を惹いてに復讐したり、結婚願望が狂気を招いたり、どろどろとした心の闇は女性限定じゃないはずなのに、女の性を感じてしまう。女性に対する幻滅よりも恐怖を覚えるね。 (★★★☆☆) …続きを読む
    yamakujira
    2018年10月13日
    5人がナイス!しています

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