手紙

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1956年02月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042129042
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手紙

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1956年02月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042129042

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「手紙」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 出だしの数行で設定や人物にグワッと引き込まれる、あの堪らない瞬間を味わわせてくれる。モームの描く女性はある一つの特徴を有しているように思う。表題作と「環境の力」、いずれもイギリス領植民地を舞台にした2 出だしの数行で設定や人物にグワッと引き込まれる、あの堪らない瞬間を味わわせてくれる。モームの描く女性はある一つの特徴を有しているように思う。表題作と「環境の力」、いずれもイギリス領植民地を舞台にした2編を収録。 …続きを読む
    こばまり
    2018年01月18日
    49人がナイス!しています
  • 「手紙」「環境の力」両方とも数ページ読んだら話のオチは予想できるものだが、モームの面白さは、感情の表しかたではないだろうか。表情の激しい変化を書くことで、感情の高ぶりや動揺を表現したりと、人間の観察力 「手紙」「環境の力」両方とも数ページ読んだら話のオチは予想できるものだが、モームの面白さは、感情の表しかたではないだろうか。表情の激しい変化を書くことで、感情の高ぶりや動揺を表現したりと、人間の観察力がすごいなと思う。短編の中に人の表の顔と裏の顔とが恐ろしいくらい凝縮されているので読みごたえはたっぷりだ。「女は男より上手に感情を隠すことができる。」怖い怖い……。 …続きを読む
    えりか
    2018年05月14日
    44人がナイス!しています
  • 「手紙」。テーマは「金と隠蔽」かな?人間の持つ闇が描かれた作品だった。物語としてはミステリーあり、冷静沈着な人間の変貌あり、頭脳明晰な人間同士の駆け引きあり、で非常に面白かった。「金の力によって真実が 「手紙」。テーマは「金と隠蔽」かな?人間の持つ闇が描かれた作品だった。物語としてはミステリーあり、冷静沈着な人間の変貌あり、頭脳明晰な人間同士の駆け引きあり、で非常に面白かった。「金の力によって真実が闇に葬られる」というエンディングは恐ろしかったけど、往々にしてある事なんだろう。裁判で相手に弱みとなる証拠を握られている場合、それが取り引き道具になるというのは現実でもしばしばありそう。あえてモームが中国人を登場させているのも興味深い。中国人が何だか薄気味悪い人間として描かれていたのも興味深かった。 …続きを読む
    ももたろう
    2016年11月10日
    24人がナイス!しています

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