怪談・奇談

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1956年11月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042120018
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怪談・奇談

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1956年11月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042120018
庶民詩人ハーンは、日本の珍書奇籍をあさって、陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。盲目の一琵琶法師のいたましいエピソードを浮き彫りにした絶品『耳なし芳一のはなし』等、芸術味豊かな四十二編。 庶民詩人ハーンは、日本の珍書奇籍をあさって、陰惨な幽霊物語に新しい生命を注入した。盲目の一琵琶法師のいたましいエピソードを浮き彫りにした絶品『耳なし芳一のはなし』等、芸術味豊かな四十二編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「怪談・奇談」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小泉八雲という名前と「耳なし芳一」で知られている。原著作はKwaidanという綴り。いろいろとりどり作品がある。耳なし法市の典拠は一夕散人「臥遊奇談」第二巻「琵琶秘曲泣幽霊」との節あり。本作品後も研究が進ん 小泉八雲という名前と「耳なし芳一」で知られている。原著作はKwaidanという綴り。いろいろとりどり作品がある。耳なし法市の典拠は一夕散人「臥遊奇談」第二巻「琵琶秘曲泣幽霊」との節あり。本作品後も研究が進んでいるらしい。海外から来た人の日本文化の吸収の仕方に学ぶところがあるかも。第26回名古屋de朝活読書会で取り上げられたので記録。名古屋de朝活読書会で紹介あり。 …続きを読む
    kaizen@名古屋de朝活読書会
    2013年05月29日
    164人がナイス!しています
  • 体中に経文を書かれた芳一が耳をもぎ取られるという残酷な話が、なぜこんなに心を打つのか。それは西海に沈んでいった平家一門の哀しみに、芳一が命を張って触れていくからだ。彼は琵琶の名手であり、死者の魂に深く 体中に経文を書かれた芳一が耳をもぎ取られるという残酷な話が、なぜこんなに心を打つのか。それは西海に沈んでいった平家一門の哀しみに、芳一が命を張って触れていくからだ。彼は琵琶の名手であり、死者の魂に深く感応し得たのも芸術の才ゆえだろう。亡霊が呼びに来た時、甲冑の音を不吉とせず幸運の訪れと見た芳一の直感は芸術的な閃きを物語っている。盲目の彼はただ一筋の天稟に導かれ、試練を耐え抜いて芸術家として生きる道を見出していくのである。芳一の直感は闇の中に訪れた曙光。これは内なる声を信じた者の成長を描く物語なのだと思う。 …続きを読む
    夜間飛行
    2014年08月10日
    85人がナイス!しています
  • 【日本の夏は、やっぱり怪談】再読ですが、新鮮でした。大名の奥方の理不尽な嫉妬を描いた妖艶な「因果ばなし」、スプラッタな「幽霊滝の伝説」、あえて未完の「茶碗の中」、サイコパスな息子「雉子のはなし」が印象 【日本の夏は、やっぱり怪談】再読ですが、新鮮でした。大名の奥方の理不尽な嫉妬を描いた妖艶な「因果ばなし」、スプラッタな「幽霊滝の伝説」、あえて未完の「茶碗の中」、サイコパスな息子「雉子のはなし」が印象的でした。嫉妬の恐ろしさ、因果応報、命を賭して盟約を守る信義の大事さは繰り返し現れてきて、ハーンに響いたテーマだったのだのでしょう。地味な話もありますが、こういう話が西洋ではどのように受け止められたのか気になります。ひ孫にあたる小泉凡さんが書いたハーンのルーツを追う「怪談四代記 八雲のいたずら」もおススメ! …続きを読む
    ワッピー
    2021年07月08日
    53人がナイス!しています

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