白夜

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1958年04月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042087021
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白夜

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1958年04月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042087021
ペテルブルグに住む貧しいインテリ青年の孤独と空想の生活に、白夜の神秘に包まれた一人の少女が姿を現し、夢のような淡い恋心が芽生え始める頃、この幻はもろくもくずれ去ってしまう……。 ペテルブルグに住む貧しいインテリ青年の孤独と空想の生活に、白夜の神秘に包まれた一人の少女が姿を現し、夢のような淡い恋心が芽生え始める頃、この幻はもろくもくずれ去ってしまう……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「白夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 比較的初期の中編小説。1848年、時にドストエフスキー27歳。「感傷的ロマン」とし「空想家の追憶」と副題に謳っている。確かに後の『罪と罰』(1866年)などと比べると、遥かに甘ったるい小説である。物語は4夜と次 比較的初期の中編小説。1848年、時にドストエフスキー27歳。「感傷的ロマン」とし「空想家の追憶」と副題に謳っている。確かに後の『罪と罰』(1866年)などと比べると、遥かに甘ったるい小説である。物語は4夜と次の朝から構成されるが、それらの全てがロマネスクな幻想だともいえそうな内容である。主人公の恋そのものに実態が希薄であるばかりか、相手のナースチェンカとの関係そのものも脆弱で果敢ない。まさに白夜のような朧気のなさである。それは比喩的な意味においても、また実態としても所詮は4夜の夢でしかなかった。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2025年02月22日
    308人がナイス!しています
  • 貧しいインテリ青年が空想する淡い恋物語。神秘的な白夜のペテルブルク。夢を描いた少女と出会い、恋に落ち、生涯の運命を約束する。二人の愛が最高潮に達した瞬間に幻影は崩れ去り、街角に消える。二人の恋、気持ち 貧しいインテリ青年が空想する淡い恋物語。神秘的な白夜のペテルブルク。夢を描いた少女と出会い、恋に落ち、生涯の運命を約束する。二人の愛が最高潮に達した瞬間に幻影は崩れ去り、街角に消える。二人の恋、気持ちの高ぶりを共感しながら、最後は主人公と共に夢から現実に引き戻される。淡い夢から目覚めた時のやり場のない虚しさ、余韻。時間の経過に従い懐かしさと共に整理・記憶されていく様々な思い出。説教じみた大作で有名なドストエフスキー。本作ではデリケートな愛情を持った詩人としての一面を見せる。ペテルブルグ、行ってみたい。 …続きを読む
    takaichiro
    2020年02月14日
    130人がナイス!しています
  • ドストエフスキーにはめずらしい、甘い抒情的な失恋物語。主人公の青年と美しい少女が瞬間的に心を通わせて、その気持ちがもろく崩れ去っていくところが読み手の心に物悲しい感情を呼び起こす。後期の人間の心の暗部 ドストエフスキーにはめずらしい、甘い抒情的な失恋物語。主人公の青年と美しい少女が瞬間的に心を通わせて、その気持ちがもろく崩れ去っていくところが読み手の心に物悲しい感情を呼び起こす。後期の人間の心の暗部まで足を踏み入れた作品を書く前に、ドストエフスキーがこのような物語を作り上げていたことが興味深い。この叙情性を土台にしていたからこそ、『罪と罰』や『白痴』のような多くの人にアピールできる小説を書けたのかもしれない。 …続きを読む
    新地学@児童書病発動中
    2015年04月12日
    127人がナイス!しています

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