「白夜」感想・レビュー
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比較的初期の中編小説。1848年、時にドストエフスキー27歳。「感傷的ロマン」とし「空想家の追憶」と副題に謳っている。確かに後の『罪と罰』(1866年)などと比べると、遥かに甘ったるい小説である。物語は4夜と次 …続きを読む2025年02月22日308人がナイス!しています
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貧しいインテリ青年が空想する淡い恋物語。神秘的な白夜のペテルブルク。夢を描いた少女と出会い、恋に落ち、生涯の運命を約束する。二人の愛が最高潮に達した瞬間に幻影は崩れ去り、街角に消える。二人の恋、気持ち …続きを読む2020年02月14日130人がナイス!しています
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ドストエフスキーにはめずらしい、甘い抒情的な失恋物語。主人公の青年と美しい少女が瞬間的に心を通わせて、その気持ちがもろく崩れ去っていくところが読み手の心に物悲しい感情を呼び起こす。後期の人間の心の暗部 …続きを読む2015年04月12日127人がナイス!しています