マリオと魔術師

マリオと魔術師

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1955年03月05日
判型:
文庫判
ページ数:
176
ISBN:
9784042081029
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マリオと魔術師

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1955年03月05日
判型:
文庫判
ページ数:
176
ISBN:
9784042081029

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「マリオと魔術師」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題作のほか一編を収めるが重要なのは勿論不気味な魔術師の話。本編はファシズム発生の心理のような、同調や屈服のアナロジーとして語られてきたと言う。イタリアのリゾート地に巡業に来たマジックショーで魔術師の 表題作のほか一編を収めるが重要なのは勿論不気味な魔術師の話。本編はファシズム発生の心理のような、同調や屈服のアナロジーとして語られてきたと言う。イタリアのリゾート地に巡業に来たマジックショーで魔術師の巧みな言動に支配され言いなりに歩き出したり踊り出したりする観客たち。他者の意志に屈せず拒否し続けることの危うさ、もろさに言及する件りが印象的(78頁)。ある意志の押し付けには拒むだけでなく対抗すべき別の、自身の意志が必要ということか。意志しないということによっては人間は精神的に生られないと言う。 …続きを読む
    Hiro
    2025年04月13日
    1人がナイス!しています
  • 再読。内容紹介によれば、表題作はファシズムによる「魂の深層に潜む前理性的なものの巧妙な利用」を描いたらしい。確かに人間は深層心理を操られることもあろう。だが、この読み解きが正しいとすると、マリオによる 再読。内容紹介によれば、表題作はファシズムによる「魂の深層に潜む前理性的なものの巧妙な利用」を描いたらしい。確かに人間は深層心理を操られることもあろう。だが、この読み解きが正しいとすると、マリオによる最後の惨劇は、同じ深層心理の中に、それに逆らう確かな力の存在を示してはいないか。また、それは希望であると同時に、このような抵抗しか出来ない危険性でもあるように思える。なお、あまり関係ないが、チポラによるマリオへのものの如き嘲笑や侮辱は、最近のバラエティ番組によく見られるような…私こういう笑いは嫌い。 …続きを読む
    madhatter
    2011年04月19日
    1人がナイス!しています
  • 子供達はどんな象徴だったんだろう?映画を観てみたい。 子供達はどんな象徴だったんだろう?映画を観てみたい。
    Auristela
    2014年11月12日
    0人がナイス!しています

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