イリュミナシオンランボオ詩集

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1969年04月03日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042015017
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イリュミナシオンランボオ詩集

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1969年04月03日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042015017

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「イリュミナシオンランボオ詩集」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題の『イリュミナシオン』他、第一詩集と、拾遺を併載。早熟な才能の開花に、平坦な日常にその頭脳と心身を収めきれずに彷徨する魂。若干二十歳にして、詩人としての業をし果たし、当時未だ暗黒大陸であったアフリ 表題の『イリュミナシオン』他、第一詩集と、拾遺を併載。早熟な才能の開花に、平坦な日常にその頭脳と心身を収めきれずに彷徨する魂。若干二十歳にして、詩人としての業をし果たし、当時未だ暗黒大陸であったアフリカの、猛獣と蛮族、そして酷暑と未知の病の中へと身を投じて行った激烈な生涯を知って読む詩篇は、一字一句が、読み手の心に食入る。荒れた大海原を傲然と航く孤舟の澪に反射する稲妻。原題のLes Illuminationは、本書の注釈では『啓示』と訳されている。英語読みにすれば、イルミネーション。 …続きを読む
    ケロリーヌ@ベルばら同盟
    2022年08月08日
    58人がナイス!しています
  • その早熟と天才、放埓と放浪の癖、熱帯への憧れ……いくつかの面で金子光晴とランボオとは、ほとんど鏡映しのような人生を歩んでいて、これらの訳詩も、ある箇所では金子光晴のポエジーそのもの。彼の詩集を傍らに置い その早熟と天才、放埓と放浪の癖、熱帯への憧れ……いくつかの面で金子光晴とランボオとは、ほとんど鏡映しのような人生を歩んでいて、これらの訳詩も、ある箇所では金子光晴のポエジーそのもの。彼の詩集を傍らに置いて本書をひもとけば、絢爛たる腐敗の二乗、頁からたちのぼる温気、瘴気をして読者の体温を上昇せしめること必定であり、眠れぬ夜の読書にはなお最適といえよう。ランボオの訳詩はいくつか読んできたが、やっぱり金子光晴の訳がいちばんしっくりくる気がする。まあ、そもそも光晴大好きなんで、贔屓目もかなり入ってますけどね。 …続きを読む
    三柴ゆよし
    2018年05月02日
    18人がナイス!しています
  • 最高の詩集の一つではなかろうか。この詩人の異常なまでの覚醒した目の凄みは、欺瞞に満ちた世界の密度と強度を見出さざるを得なかった、また同時に、溢れる思いは、その世界を言葉にして綴られざるを得なかったのだ 最高の詩集の一つではなかろうか。この詩人の異常なまでの覚醒した目の凄みは、欺瞞に満ちた世界の密度と強度を見出さざるを得なかった、また同時に、溢れる思いは、その世界を言葉にして綴られざるを得なかったのだろうと想像する。中でも「酔っぱらいの舟」は絶唱中の絶唱と思う。訳者の金子光晴は『鮫』がいっとう好きだけど、これはもはや『鮫』そのもののじゃないか、と思った。確か金子光晴はヨーロッパのどこかで習作的にランボオを訳していた時期があったと記憶している。これが詩人の養分になったと想像することは難くない。 …続きを読む
    ぞしま
    2016年06月07日
    11人がナイス!しています

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