仏教の思想 9 生命の海<空海>

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1996年06月21日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784041985090
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仏教の思想 9 生命の海<空海>

  • 著者 梅原 猛
  • 著者 宮坂 宥勝
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1996年06月21日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784041985090
「弘法さん」「お大師さん」として親しまれている弘法大師空海は、わが国を代表する宗教家、思想家である。密教ブームといわれる現代、改めてこの偉大な宗教家の人生と思想を見直し、密教の真価を再認識しなければならない。死の哲学から生の哲学=生の肯定へ――。その五色に輝く真言密教の「生命の思想」「森の思想」「曼荼羅の思想」こそ、宗教のあるべき姿が求められる現代において、もっとも大きな意味をもつものであろう。 「弘法さん」「お大師さん」として親しまれている弘法大師空海は、わが国を代表する宗教家、思想家である。密教ブームといわれる現代、改めてこの偉大な宗教家の人生と思想を見直し、密教の真価を再認識しなければならない。死の哲学から生の哲学=生の肯定へ――。その五色に輝く真言密教の「生命の思想」「森の思想」「曼荼羅の思想」こそ、宗教のあるべき姿が求められる現代において、もっとも大きな意味をもつものであろう。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文庫版 序
はしがき

第一部 秘密の世界   宮坂宥勝
一章 空海の生涯
二章 密教とは
1 顕教と密教
2 密教を教えるもの
三章 曼荼羅の世界
1 大生命の世界を開く
2 曼荼羅世界の実現
四章 人間精神の発展
1 人間の心のすがたを見つめる
2 限りなきもの
五章 自己を完成する
1 目ざめたものとなる
2 深秘の瞑想
六章 密教のシンボリズム
七章 密教をめぐって
1 東密と台密
2 密教と浄土教
3 仏教の土着化
4 むすび

第二部 密教の再発見
〈対談〉     
宮坂宥勝
梅原 猛

第三部 死の哲学から生の哲学へ   梅原 猛
一章 偉大なる矛盾の人生
二章 生命の秘密と知恵の秘密


空海著作一覧
参考文献
日本仏教史年表

解説   正木 晃

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「仏教の思想 9 生命の海<空海>」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ダイナミックに展開する顕教(大乗)の傍で、密教も秘密の教え(真言)を伝えることを旨としてインドで生まれ、中国を経て日本に辿り着く。異なる文字を媒介に大陸を渡る仏教は、仏陀の言葉も象徴として捉える解釈学的な ダイナミックに展開する顕教(大乗)の傍で、密教も秘密の教え(真言)を伝えることを旨としてインドで生まれ、中国を経て日本に辿り着く。異なる文字を媒介に大陸を渡る仏教は、仏陀の言葉も象徴として捉える解釈学的な密教を生み、その向こうにある曼荼羅宇宙を構想する。本書は文字から発想する空海の特質を語り、曼荼羅の中心に据えた大日如来をミトラ教等の民族宗教の太陽神中心の宇宙観と比較する。その中で著者達は空海の思想に死の宗教である仏教を生へと転回させる華厳的面を取り出し、「即身成仏」に向けた修行の修験的土着性に注目する。 …続きを読む
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