仏教の思想 2 存在の分析<アビダルマ>

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1996年10月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041985021
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仏教の思想 2 存在の分析<アビダルマ>

  • 著者 上山 春平
  • 著者 櫻部 建
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1996年10月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784041985021
ブッダが説いた「ダルマ」(法・真理)を解釈して仕上げられ、ブッダ出現以来、1000年の間にインドで展開された仏教思想の流れを読み解く鍵となる壮大な思想体系、「アビダルマ」。ブッダの没後、数世紀を経てインド諸学派ごとに体系化された数々のアビダルマの教義の中から、西暦400年前後に活躍した仏教史上最大の思想家、ヴァスバンドゥ(世親)の『アビダルマ・コーシャ』を取り上げ、仏教思想の哲学的側面を根源から捉え直す。 ブッダが説いた「ダルマ」(法・真理)を解釈して仕上げられ、ブッダ出現以来、1000年の間にインドで展開された仏教思想の流れを読み解く鍵となる壮大な思想体系、「アビダルマ」。ブッダの没後、数世紀を経てインド諸学派ごとに体系化された数々のアビダルマの教義の中から、西暦400年前後に活躍した仏教史上最大の思想家、ヴァスバンドゥ(世親)の『アビダルマ・コーシャ』を取り上げ、仏教思想の哲学的側面を根源から捉え直す。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文庫版 序
はしがき

第一部 無常の弁証   櫻部 建
序章
一章 宇宙
二章 人間
三章 ダルマの体系1
四章 ダルマの体系2
五章 物
六章 心
七章 善と悪
八章 煩悩
九章 道
十章 らかんとほとけ
十一章 アーガマからアビダルマへ
十二章 世親の伝記
十三章 『倶舎論』以後

第二部 インド思想とアビダルマ
服部 正明
〈鼎談〉櫻部  建
上山 春平

第三部 仏教哲学の原型   上山 春平
一章 宗教と哲学
二章 アビダルマの課題
三章 『倶舎論』の構成
四章 有情の業
五章 ダルマの体系
六章 有部アビダルマと『倶舎論』
七章 刹那滅の思想


参考文献
インド仏教史年表
仏教基本語彙

解説   立川 武蔵

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「仏教の思想 2 存在の分析<アビダルマ>」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • シリーズ二巻目はアビダルマ。「唯識三年倶舎八年」というフレーズがあるが、それが示すように極めて難解。アビダルマとは何かというと、副題とされている「存在の分析」が示すように仏陀の教説や宇宙、人間、煩悩と シリーズ二巻目はアビダルマ。「唯識三年倶舎八年」というフレーズがあるが、それが示すように極めて難解。アビダルマとは何かというと、副題とされている「存在の分析」が示すように仏陀の教説や宇宙、人間、煩悩というものを極めて精緻に分析したもの。その為大乗経典が持つようなダイナミズムは無いものの、どこか完成したガラス細工を思わせるような美しさが見られるなあ。とはいえやはり難解なので読み終えた今でも頭の中が取っ散らかっているかな。五位七十五法や刹那滅といった説一切有部を代表するものは何となく覚えたのだけど…。 …続きを読む
    HANA
    2023年08月30日
    61人がナイス!しています
  • 仏教の思想第2巻、アビダルマ。シャカの死後、シャカの説いた教えを体系化して、どう学ぶかを示したものがアビダルマという理解でいいのかな?仏教の大事な考え方の定義や方法、それらの分類が書いてあるけれど小難 仏教の思想第2巻、アビダルマ。シャカの死後、シャカの説いた教えを体系化して、どう学ぶかを示したものがアビダルマという理解でいいのかな?仏教の大事な考え方の定義や方法、それらの分類が書いてあるけれど小難しい議論が細部にわたって続いていた様子が伺える。編者の上山春平は梅原猛よりはわかりやすい。次は中観ですか。 …続きを読む
    takeapple
    2018年12月26日
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  • アビダルマとはブッダの説いた真理(ダルマ)の研究を意味し、そのひとつの完成態というべきものが世親の『俱舎論』である。小乗仏教と大乗仏教の転換点であり、仏教の思想ではきわめて重要な役割を果たしている。ア アビダルマとはブッダの説いた真理(ダルマ)の研究を意味し、そのひとつの完成態というべきものが世親の『俱舎論』である。小乗仏教と大乗仏教の転換点であり、仏教の思想ではきわめて重要な役割を果たしている。アビダルマの立てた理論体系を中観が否定し、唯識が再構成する。本書は理解しやすいようにかなり嚙み砕いて説明してくれている。とはいえ、なかなか難解で、私は二度ほど通読したがまだまだ足りない。アビダルマの宇宙の形成は、何の存在もなく虚しい空間に、どこからともなく微風が吹くことから始まる。 …続きを読む
    no.ma
    2021年01月24日
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