太平洋戦争 日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏

太平洋戦争 日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041954164
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太平洋戦争 日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041954164
レイテ決戦は、日米の雌雄を決した戦いであると同時に、マッカーサーの執念の戦いといわれる。しかし、実は五十万人の日本兵戦死者を上回る、百万人のフィリピン人犠牲者をうんだ。敗戦後、引き揚げる日本兵は、「ハポン、パタイ!(日本人、死ね!)」とフィリピン人に石もて追われたという。大東亜共栄圏、八紘一宇のスローガンのもとで、日本人はいったい何をしたのか。いま改めて、戦渦に刻まれたもう一つの真実を学ぶ。 レイテ決戦は、日米の雌雄を決した戦いであると同時に、マッカーサーの執念の戦いといわれる。しかし、実は五十万人の日本兵戦死者を上回る、百万人のフィリピン人犠牲者をうんだ。敗戦後、引き揚げる日本兵は、「ハポン、パタイ!(日本人、死ね!)」とフィリピン人に石もて追われたという。大東亜共栄圏、八紘一宇のスローガンのもとで、日本人はいったい何をしたのか。いま改めて、戦渦に刻まれたもう一つの真実を学ぶ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

まえがき
プロローグ

1 争奪戦の幕開け
マッカーサーの屈辱
大国の狭間、フィリピン
マッカーサーの約束

2 幻の「大東亜共栄園」
アジアの解放者
受け入れられぬ「大東亜共栄圏」
抗日運動の誕生
収奪の構図

3 マッカーサーの伏兵
ゲリラヘの支援
マッカーサーの目と耳
孤立した日本軍
〈 コラム1 もうひとつの抗日ゲリラ〉

4 知られざるレイテ決戦
決戦への道程
帰ってきたマッカーサー
世界最悪の戦場

5 二頭の巨象と蟻
一一〇万人の犠牲
知られざるマッカーサー像
引き続く過去
〈 コラム2 日本の経済進出のきしみ〉

参考文献

「太平洋戦争 日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • レイテ沖海戦は、実質的にフィリピンにおける陸軍の植民地支配の失敗が大敗した真因だと思う。〝八紘一宇”〝大東亜共栄圏”という高邁な思想を唱えても絵に描いた餅では話にならない。日本軍が占領する以前から米軍に レイテ沖海戦は、実質的にフィリピンにおける陸軍の植民地支配の失敗が大敗した真因だと思う。〝八紘一宇”〝大東亜共栄圏”という高邁な思想を唱えても絵に描いた餅では話にならない。日本軍が占領する以前から米軍によって支配されていた当地は日本流のやり方では全く通用しなかった。日本人とはアイデンティティが異質であることを解らずに無理やり型にはめようとした。そして現地人の反感を買いゲリラ化してしまう(後に米軍もベトナム戦争で痛い目に遭う)。戦術的にいえば日本軍には海兵隊(陸・海軍の両要素取り込んだ軍隊がなかったことだ。 …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2016年06月26日
    103人がナイス!しています
  • 大岡昇平『レイテ戦記』を読んでいる途中だけれど、記述があまりに詳細であり、大局として何か起こっているのかが分からなくなるときがある。そこで、「レイテ戦」について俯瞰的に理解できるものはないかと探してい 大岡昇平『レイテ戦記』を読んでいる途中だけれど、記述があまりに詳細であり、大局として何か起こっているのかが分からなくなるときがある。そこで、「レイテ戦」について俯瞰的に理解できるものはないかと探していたところ、他の方のレビューの中にこの本が紹介してあり、読んでみることにした。この本では、「レイテ戦」というよりも、フィリピンでの戦いのもつ、日本にとって、アメリカにとって、そしてフィリピンにとっての意味が大きく押さえられており、全体の流れとしては掴むことができた。 …続きを読む
    おたま
    2023年09月12日
    48人がナイス!しています
  • 林信吾さんの『「戦争」に強くなる本』で取り上げられていたので読んでみた。日本軍の解放が実際は建前に過ぎないことが嫌というほどわかる。ゲリラの活動が激化した故、日本軍がフィリピンで安定して統治できたのは 林信吾さんの『「戦争」に強くなる本』で取り上げられていたので読んでみた。日本軍の解放が実際は建前に過ぎないことが嫌というほどわかる。ゲリラの活動が激化した故、日本軍がフィリピンで安定して統治できたのは国土の3割だったという。本間雅晴司令官は、フィリピンの統治を任されたときに、外れくじだと周囲に漏らしたらしい。『逆説の軍隊』で、大正時代に軍紀引き締めを訴えていたとわかったが、押し付けがましい支配の上に、規律の乱れた将兵が蛮行をはたらくのだから、フィリピンの人々が離反するのも無理はないと思ったのかもしれない。 …続きを読む
    nnpusnsn1945
    2020年12月25日
    35人がナイス!しています

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