太平洋戦争 日本の敗因3 電子兵器「カミカゼ」を制す

太平洋戦争 日本の敗因3 電子兵器「カミカゼ」を制す

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年07月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041954140
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太平洋戦争 日本の敗因3 電子兵器「カミカゼ」を制す

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年07月10日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041954140
太平洋戦争域で守勢に回った日本は、絶対国防圏を設け新たな戦争指導方針を決定した。一方、アメリカもB29による日本本土爆撃を決定し、サイパンは前線基地として不可欠となった。天王山となったマリアナ沖海戦。乾坤一擲、必勝の信念で米機動隊に殺到する日本軍機は、目前でつぎつぎと撃墜されてゆく。新たな電子兵器であるレーダーとVT信管、兵器に対する思想、そして文化――勝敗を分けた「日米の差」を明らかにする。 太平洋戦争域で守勢に回った日本は、絶対国防圏を設け新たな戦争指導方針を決定した。一方、アメリカもB29による日本本土爆撃を決定し、サイパンは前線基地として不可欠となった。天王山となったマリアナ沖海戦。乾坤一擲、必勝の信念で米機動隊に殺到する日本軍機は、目前でつぎつぎと撃墜されてゆく。新たな電子兵器であるレーダーとVT信管、兵器に対する思想、そして文化――勝敗を分けた「日米の差」を明らかにする。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ

1 サイパンを死守せよ
「あ」号作戦発動
艦隊を守れ

2 日本のレーダー
防御兵器、軍波探伯儀の軽視
日本の科学兵器の研究
「電探」と用兵

3 日米の兵器思想
戦闘機にみる設計思想の差
攻撃は最大の防御なり

4 戦いを制したエレクトロニクス技術
アメリカの科学者動員政策
サイパン島陥落

エピローグ

参考資料・文献
あとがき

「太平洋戦争 日本の敗因3 電子兵器「カミカゼ」を制す」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 太平洋戦争における日米両陣営の兵器開発という視点から描かれた1冊。日本は攻撃力を重視し、先手必勝・一撃必殺という兵器を開発。ゼロ戦は、その典型的な設計思想を基に旋回能力等の向上させるため極端といえるほ 太平洋戦争における日米両陣営の兵器開発という視点から描かれた1冊。日本は攻撃力を重視し、先手必勝・一撃必殺という兵器を開発。ゼロ戦は、その典型的な設計思想を基に旋回能力等の向上させるため極端といえるほど軽量化を進めた。その結果、大戦初期において大きな戦力となった。逆に米国のヘルキャットは、防御力を重視して装甲を厚くし、空母に大量に搭載できるように翼を折りたためるようにする。大戦初期においては、重量の大きさからゼロ戦と比べ、その性能差は著しく劣っていた。しかし、その後エンジンの強化等を果たし立場が逆転する。 …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2016年04月11日
    98人がナイス!しています
  • 攻撃重視・防御軽視の日本の多くの戦争指導者の思想が如実に兵器開発にも現れる。(零戦の防弾無しの極限まで軽くした機体・レーダーを装備しても現場で使用しない等)印象的だったのは、国の為に死んでこいという思想 攻撃重視・防御軽視の日本の多くの戦争指導者の思想が如実に兵器開発にも現れる。(零戦の防弾無しの極限まで軽くした機体・レーダーを装備しても現場で使用しない等)印象的だったのは、国の為に死んでこいという思想と、なにがあっても全力で助けるから全力で戦ってこいという思想。死を前提とするのか生を前提とするのか。ここに根本的な違いがあるように思う。 …続きを読む
    p-man
    2020年03月05日
    14人がナイス!しています
  • 1993年のNHKドキュメンタリー番組の書籍版。この巻では日本軍のレーダーやVT信管などエレクトロ二クス新兵器の軽視と敗北。それに対して防御を考慮に入れてエレクトロ二クス兵器の装備を進めたアメリカとの勝利が描 1993年のNHKドキュメンタリー番組の書籍版。この巻では日本軍のレーダーやVT信管などエレクトロ二クス新兵器の軽視と敗北。それに対して防御を考慮に入れてエレクトロ二クス兵器の装備を進めたアメリカとの勝利が描かれている。今まで日本軍の兵站や情報の軽視は何冊も本を読んだことがあるがレーダー(電波探信儀)などの軽視に関しては初めて知った。これら防御兵器の軽視の根幹には日本の軍全体を支配していた「攻撃優先」の思想、そして日露戦争以降も続いた艦隊決戦主義・大鑑巨砲主義の思想がある。 …続きを読む
    横浜中華街2024
    2020年07月22日
    13人がナイス!しています

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