トランプ殺人事件

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1994年04月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041883044
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トランプ殺人事件

  • 著者 竹本 健治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1994年04月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041883044

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「トランプ殺人事件」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • Who, How, Why ではなく,What。ワッダニット=何が起きたのかを推理する小説だそうである。誰が何をしたのかも,どうやってやったのかも,なぜやったのかも問題ではなく,それらの行為が一体何なのかを考えさせるこ Who, How, Why ではなく,What。ワッダニット=何が起きたのかを推理する小説だそうである。誰が何をしたのかも,どうやってやったのかも,なぜやったのかも問題ではなく,それらの行為が一体何なのかを考えさせることを狙った作品。といっても,よく分からないので勝手に展開。一般に自分はこういう人間だ,こうに生きる,このために生まれた(死にゆく)ということを確立すると一人前の人間に思えるのだが,その安心に揺さぶりをかけてくる感じ。成る程あなたは立派な人間でいらっしゃる,ところでその人間というのは何ですか? …続きを読む
    空猫
    2017年10月27日
    18人がナイス!しています
  • 傑作。前半部分は工藤という精神科医が書いた作中作。後半部分で,典子と智久が前半部分の謎を解く。この作品で最大のインパクトがあるのは「猿使いの患者」の存在。そのほか,コントラクト・ブリッジについての解説 傑作。前半部分は工藤という精神科医が書いた作中作。後半部分で,典子と智久が前半部分の謎を解く。この作品で最大のインパクトがあるのは「猿使いの患者」の存在。そのほか,コントラクト・ブリッジについての解説やトランプについてのうんちくがみっちり。いくつかの暗号まで入っている。ときおり,その段階で理解が困難な章が挟まるなど,竹本健治作品特有の読みにくさがある。最後まで読むと,人間が狂気に落ちていく様を読むような怖さがある。その怖さを和らげる典子や智久のキャラクターは見事。構成に無駄がなく見事な仕上がり(80点) …続きを読む
    やまだん
    2018年05月05日
    9人がナイス!しています
  • 1981年と少し昔の小説。著者のゲーム三部作の第三弾にあたる。時代風景ってのは全く感じず、トランプにまつわる話で撒布されていたけど、推理小説としては非常に良かった。コントラクトブリッジという日本では馴染み 1981年と少し昔の小説。著者のゲーム三部作の第三弾にあたる。時代風景ってのは全く感じず、トランプにまつわる話で撒布されていたけど、推理小説としては非常に良かった。コントラクトブリッジという日本では馴染みない(見解)トランプゲームについて、虎の巻が思いがけない長さ、そして詳細内容、これ小説ですか?と途中目を疑ってしまう不敵さが潔い。難を強いて言うならば、謎解きする主人公のひらめきが天才過ぎ。まぁ途中まで主人公を勘違いしながら読んでしまい「変わった作品だなぁ」と素直に思った自分はつくづく厚かましいやつだけど …続きを読む
    καйυγα
    2014年10月09日
    6人がナイス!しています

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