• チャウシェスク処刑までは報じても、その後のルーマニア情勢は放ったらかしの無責任マスコミに代わって船戸が報じている様な不気味な現実味があった。 チャウシェスク処刑までは報じても、その後のルーマニア情勢は放ったらかしの無責任マスコミに代わって船戸が報じている様な不気味な現実味があった。
  シロー

  2024年11月19日
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• 「おれはロム人だ、ツィガーヌだ、ジプシーなんだぞ。アングロサクソンの理想なんか根っから信用しちゃいない」と、受け取った報酬を私用に供さず、全てを世界ロム人権会議に寄付するジュレフは語る。この脇役に痺れ 「おれはロム人だ、ツィガーヌだ、ジプシーなんだぞ。アングロサクソンの理想なんか根っから信用しちゃいない」と、受け取った報酬を私用に供さず、全てを世界ロム人権会議に寄付するジュレフは語る。この脇役に痺れた。チャウシェスク政権崩壊後のルーマニアで、マジャール人のハンガリー帰属を目指す「ミクローシュ」、チャウシェスクの負の遺産「ドラキュラの息子たち」、壁が崩れた後の世界に居心地の悪さを感じる「わたし」、そしてかつての上官ビッグフォードと恋人クラウディア、複数の情念が交錯する。佳作ながら、さすが大船戸。痺れた。 …続きを読む
  Katsuto Yoshinaga

  2021年01月02日
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• 単行本で既読。再読。冷戦が終わり「のっぺりした世界。いかなる精神も消え失せ、コンピュータだけがすべてを支配する世界」を生きることを好しとしない人間達の狂気を描いた作品。こう書くと大掛かりな高邁さが在る 単行本で既読。再読。冷戦が終わり「のっぺりした世界。いかなる精神も消え失せ、コンピュータだけがすべてを支配する世界」を生きることを好しとしない人間達の狂気を描いた作品。こう書くと大掛かりな高邁さが在るような気がするが、所詮二十年ほど前の全共闘の革命・闘争と同種、あるいは思想的な背景が無いという点において、より意義を見出せないのではないか。さて、ここで問う。侵略戦争が行われる一方でたかがサッカーがそれを遥かに超える注目されている世界、その世界に自身の感性だけを武器に対峙することはいかなる意味が有るのだろうか …続きを読む
  どら

  2022年11月30日
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