「螢川」感想・レビュー
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本が黄ばむ程の年月を経て再読。『流転の海』から『満月の道』迄を再読を含めて読了したばかり。この作品が宮本輝氏の原点なのか。主人公の少年は松坂伸仁、父は熊吾、母は房江に思えてしまいます。ライフワークとな …続きを読む2015年03月12日80人がナイス!しています
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再読。『泥の河』が読みたくて。戦争から急速に復興する大阪。その流れから取り残されたような町と、そこに生きる人たちを幼い少年の眼差しから描く。濃厚に漂う時代の雰囲気。廓船で育つ姉弟との束の間の交流は切な …続きを読む2018年10月10日71人がナイス!しています
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わたしの知らない時代の話なのになぜか猛烈な郷愁に引きずられ、静謐に満ちた悲しみに覆われるような、そういう気持ちにさせられた。どちらもすばらしいのだが敗戦の残滓が溝川のようににおい立つ「泥の河」のほうが …続きを読む2019年03月17日66人がナイス!しています