東一局五十二本場

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1982年05月04日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041459614
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東一局五十二本場

  • 著者 阿佐田 哲也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1982年05月04日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041459614
麻雀は自信だ。若者はそう信じていた。初めての他流試合、若者は麻雀業者の看板を揚げているプロに戦いを挑んだ。勝負は半荘四回。若者のすべり出しは順調だったが。勝負の凄まじさと怖さを描く傑作短編集。 麻雀は自信だ。若者はそう信じていた。初めての他流試合、若者は麻雀業者の看板を揚げているプロに戦いを挑んだ。勝負は半荘四回。若者のすべり出しは順調だったが。勝負の凄まじさと怖さを描く傑作短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「東一局五十二本場」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「便天小僧八之助」(誤字にあらず)は、作者の分身のような放浪癖のある人物が主人公である。本来なら彼の住むべき実家の離れに、イボ八という雀ゴロ(賭け麻雀で生活する人)が勝手に泊まり込んでしまうのだ。主人 「便天小僧八之助」(誤字にあらず)は、作者の分身のような放浪癖のある人物が主人公である。本来なら彼の住むべき実家の離れに、イボ八という雀ゴロ(賭け麻雀で生活する人)が勝手に泊まり込んでしまうのだ。主人公はこの男が両親に迷惑をかけないうちに何とか追い出そうとする。放浪癖のある男が居候に悩まされるというのが何とも可笑しい。イボ八を追い出そうとイカサマを教えたり、罠にはめたり…このどこかズレた律儀さは、きっと作者が生きている実感そのものなのだろう。牌図を載せ、一ツモ一打牌に至るまで愉しませてくれるのがうれしい。 …続きを読む
    夜間飛行
    2015年05月03日
    48人がナイス!しています
  • 久~しぶりの阿佐田哲也。これは初読みかもしれない。 ◆短編9本のうち、表題作が一番よろしくない。だって、ノーテンパイで親が流れないルールで、東一局で役満を上がった親に対し、子の3人が結託して上がり放棄 久~しぶりの阿佐田哲也。これは初読みかもしれない。 ◆短編9本のうち、表題作が一番よろしくない。だって、ノーテンパイで親が流れないルールで、東一局で役満を上がった親に対し、子の3人が結託して上がり放棄を続けていたらゲームとして成立しないもん。前提条件がおかしくないですか、阿佐田先生? ◆全体としては、風情もユーモアも郷愁もあって、今読んでも十分に楽しめる。流石です。 ◆改めて、全巻制覇を目指すとしようかな…。 ☆☆☆☆ …続きを読む
    drago @竜王戦観戦中。
    2020年10月29日
    25人がナイス!しています
  • 昭和59年六刷、実家からの回収本。麻雀ではエラーしても負けるとは限らないし、最善手に終始しても負けるときは負ける。数回の勝負では偶然の力が強いが、繰り返し回数が増加するにつれ従うべきセオリーが浮き上がる 昭和59年六刷、実家からの回収本。麻雀ではエラーしても負けるとは限らないし、最善手に終始しても負けるときは負ける。数回の勝負では偶然の力が強いが、繰り返し回数が増加するにつれ従うべきセオリーが浮き上がる。ヒラ打ちサシ馬無しならば確率統計こそが絶対の指針だ。面倒なのはゲーム相手が3人いること。1人をコロしに行くか3人を沈めにかかるか好調者の上がりだけを阻止するか、思惑は複雑に絡み合い、しかも変化する。とても良くできた博打である。が、非常に疲労する。久々の再読に、博打打ちは長生きしないことを再確認。 …続きを読む
    猫丸
    2020年03月22日
    16人がナイス!しています

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