幸福論

幸福論

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1973年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041315033
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幸福論

  • 著者 寺山 修司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1973年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041315033

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「幸福論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 60年、70年代にあったモラルを蹴散らす野蛮な読書は、確かに古臭い。しかし、その偏執的行為は、現在のやたら生々しさ追求のルポとは明らかに異質なもの、もう二度と見ることの出来ない、あの時代の巨大な幻想を 60年、70年代にあったモラルを蹴散らす野蛮な読書は、確かに古臭い。しかし、その偏執的行為は、現在のやたら生々しさ追求のルポとは明らかに異質なもの、もう二度と見ることの出来ない、あの時代の巨大な幻想を感じるのだ。連続殺人犯の永山則夫がジャズ喫茶、ヴィレッジ・バンガードに居たことは知らなかった。コルトレーンと客の騒音の中、彼は一人、幸福を見出そうとしていたのか。競馬友達、孤独な夜に生きる人々と関係を濃密にし、思いを共有する。陽の当たらない裏通りから不幸を受容し、幸福を見つめる極めて現実的な幸福論ではないか。 …続きを読む
    たーぼー
    2017年01月15日
    50人がナイス!しています
  • ”読書は「人生を何かによって閉ざされているときの代償体験」か、あるいは「しばらく人生から、おりているときの愉しみ」だったのである。” ”読書は「人生を何かによって閉ざされているときの代償体験」か、あるいは「しばらく人生から、おりているときの愉しみ」だったのである。”
    双海(ふたみ)
    2014年03月11日
    11人がナイス!しています
  • 読書とは、「人生を何かによって閉ざされているときの代償体験」、「しばらく人生からおりているときの愉しみ」。性欲の最大の敵は、「身の上話、思い出の故郷、将来の計画」。10代で熱病の如く「はまった」寺山修司 読書とは、「人生を何かによって閉ざされているときの代償体験」、「しばらく人生からおりているときの愉しみ」。性欲の最大の敵は、「身の上話、思い出の故郷、将来の計画」。10代で熱病の如く「はまった」寺山修司。20代は、青森の記念館へ旅した。寺山作品の風土を味わいたかった。寺山の文章は、はっきりと言い切ってくれる面白さ、膨大な知識と過剰さ、刺激に満ちあふれている。大学の少し年上の先輩で寺山修司に、弟子入りを志願した人がいた。わたしと感性があった。もちろん、無条件に好きになった。寺山を巡る冒険の幕が開いた。 …続きを読む
    nonpono
    2023年03月28日
    3人がナイス!しています

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