大義の末

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1975年08月29日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041310083
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大義の末

  • 著者 城山 三郎
  • 解説 小松 伸六
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1975年08月29日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041310083
天皇と皇国日本に身をささげる「大義」こそ自分の生きる道と固く信じて死んでいった少年たちへの鎮魂歌。青年の挫折感、絶望感を描き、”この作品を書くために作家を志した”と著者自らが認める最重要作品。 天皇と皇国日本に身をささげる「大義」こそ自分の生きる道と固く信じて死んでいった少年たちへの鎮魂歌。青年の挫折感、絶望感を描き、”この作品を書くために作家を志した”と著者自らが認める最重要作品。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「大義の末」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大義とはすなわち、国家に尽くす道。戦時中は当たり前のことだったが、終戦を迎えて戦後になったとき、かつての大義はどうなったのか? 大義をつくした天皇とは何か? とても難しいテーマを問う作品。主人公の柿見は 大義とはすなわち、国家に尽くす道。戦時中は当たり前のことだったが、終戦を迎えて戦後になったとき、かつての大義はどうなったのか? 大義をつくした天皇とは何か? とても難しいテーマを問う作品。主人公の柿見は、青春時代を大義にかけたが、戦後はまるで抜け殻のよう。大義をつくすことしか教えられずに育ったので、それ以外の生き方ができないし、わからない。ちょっと不器用な気もするが、青春を否定されたくない気持ちは理解できる。そんな柿見の言葉は、解説者によると著者自身の懊悩らしい。作家になることで懊悩は晴れただろうか? …続きを読む
    まつうら
    2022年12月12日
    46人がナイス!しています
  • 作家城山三郎を語る上で避けて通れない作品ということで手にしてみた。自分自身考え方がやや保守的だと思うが、ネトウヨ全盛の今の時代にはかなり違和感を感じている。それでも世代の違いなのか、筆者の皇太子に対す 作家城山三郎を語る上で避けて通れない作品ということで手にしてみた。自分自身考え方がやや保守的だと思うが、ネトウヨ全盛の今の時代にはかなり違和感を感じている。それでも世代の違いなのか、筆者の皇太子に対する思いがよく理解できない。そういえば、藤沢周平氏も君が代だけはどうしても歌えないとか、司馬遼太郎氏も国家に対する幻影が無いとか語っていたが、なんか似たような意味なんだろうか。文中で森が言う「すべての大人たちがやりたいことをやり、言いたいことを言わなかったからこそ、ファシズムになったのではないか。」 …続きを読む
    高橋 橘苑
    2013年10月22日
    13人がナイス!しています
  • 戦争に行って生き残って帰ってきた軍人さんは戦時中の忠君愛国やあんなに叩き込まれた大義とはは何だったのかと天皇や皇太子に対し怨みに近いものを持ってしまうかもしれないと思います。しかし上手くは言えないが大 戦争に行って生き残って帰ってきた軍人さんは戦時中の忠君愛国やあんなに叩き込まれた大義とはは何だったのかと天皇や皇太子に対し怨みに近いものを持ってしまうかもしれないと思います。しかし上手くは言えないが大義=家族や愛する人と自分の中で見出し、母を守る為、妻を守る為、自分が死んでゆきますと戦死された方々のご意向を汲んであげるのは当然だと思うのですが・・。二作目の軍艦はためく丘に、どこかで読んだ内容だった。終戦間際の海軍の生活がとてもリアルです。 …続きを読む
    2013年02月22日
    12人がナイス!しています

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