冬の花火

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1979年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041307113
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冬の花火

  • 著者 渡辺 淳一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1979年05月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041307113
昭和二十九年春、彗星のように登場した”乳房喪失”の歌人……中城ふみ子は、ひときわ妖しく鮮烈な光芒を曵いて、その夏、三十一歳の生涯を閉じた。女流歌人の奔放華麗なドラマ! 昭和二十九年春、彗星のように登場した”乳房喪失”の歌人……中城ふみ子は、ひときわ妖しく鮮烈な光芒を曵いて、その夏、三十一歳の生涯を閉じた。女流歌人の奔放華麗なドラマ!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「冬の花火」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 寺山修司に「自分の歌の出発点は中城ふみ子です」と敬愛された歌人の中城は、1954年に乳がんにより31歳でその生涯を閉じた。彼女をモデルにした映画「乳房よ永遠なれ」を女優の田中絹代が監督したのが1955年、その20 寺山修司に「自分の歌の出発点は中城ふみ子です」と敬愛された歌人の中城は、1954年に乳がんにより31歳でその生涯を閉じた。彼女をモデルにした映画「乳房よ永遠なれ」を女優の田中絹代が監督したのが1955年、その20年後に渡辺淳一が著したのがこの作品。渡辺がこの歌人を描くと、どうなるのか。ストーリーラインは映画と同様。それは実像に合ったものなのか。「われに似しひとりの女が不倫にて乳削ぎの刑に遭はざりしや古代に」の歌を遺していることからして、きっとそのとおりなのだろう。→ …続きを読む
    どんぐり
    2021年12月18日
    89人がナイス!しています
  • 女流歌人中城ふみ子の評伝。病に冒されながらも恋をする情熱に驚嘆しました。エリートと結婚して3人の子供にも恵まれたのですが、幸せではなかった。歌を覚えたら少女のような振る舞いをするのが印象的でした。 女流歌人中城ふみ子の評伝。病に冒されながらも恋をする情熱に驚嘆しました。エリートと結婚して3人の子供にも恵まれたのですが、幸せではなかった。歌を覚えたら少女のような振る舞いをするのが印象的でした。
    美雀(みすず)
    2015年02月08日
    29人がナイス!しています
  • 歌人中城ふみ子をモデルにした小説。勧められて。道徳とか風紀とかを胸から取り外して読まなければならない。今も尚ロッカーがクスリに溺れるように、ふみ子はただ愛に溺れていないと生きられなかったのだと思う。死 歌人中城ふみ子をモデルにした小説。勧められて。道徳とか風紀とかを胸から取り外して読まなければならない。今も尚ロッカーがクスリに溺れるように、ふみ子はただ愛に溺れていないと生きられなかったのだと思う。死が近づく程耽溺も酷くなる。そんな無惨を見る。ふみ子の場合、社会や倫理の目が殆どなく、一種の自己表現の目しか持たなかっただけだ。愛の定義は万人のそれと違うけれど、だから破廉恥に見えるけれど、ふみ子はふみ子らしい生き方を貫いたのだろう。誰のためでもなく己のために。歌集を読もうと思う。少し休憩してから。 …続きを読む
    2018年04月05日
    6人がナイス!しています

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