女生徒

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1968年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041099025
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女生徒

  • 著者 太宰 治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1968年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041099025

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「女生徒」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 女性が主人公の短編集。表題作の女生徒は不安定な少女の心情を綴った話。それがただひたすら頭の中に流れ込んできた。非常に僕好みだった。短編集全体では共感できたりできなかったりといろんな女性の姿があったよう 女性が主人公の短編集。表題作の女生徒は不安定な少女の心情を綴った話。それがただひたすら頭の中に流れ込んできた。非常に僕好みだった。短編集全体では共感できたりできなかったりといろんな女性の姿があったように感じた。なにか共通項があるのだろうか。女性の心の強さかな。ちょっと違うか。「燈籠」「女生徒」「千代女」が特に好き。 僕が女性だったらどんな感想を抱いただろうか。来世は女性がいい。 …続きを読む
    サンタマリア
    2021年01月02日
    61人がナイス!しています
  • 「一つの本を読んでは、パッとその本に夢中になり、信頼し、同化し、共鳴し、それに生活をくっつけてみるのだ。また、他の本を読むと、たちまち、クルッとかわって、すましている。」どうして、太宰は思春期の女の子 「一つの本を読んでは、パッとその本に夢中になり、信頼し、同化し、共鳴し、それに生活をくっつけてみるのだ。また、他の本を読むと、たちまち、クルッとかわって、すましている。」どうして、太宰は思春期の女の子のこの意味のないモヤモヤとした感情を描くのが上手なんだろう。またどうして女の子ってこう意味のないことを1日中考えていられるのだろう。自分が女ながらに不思議です。私も私の不安定さがわからない。 …続きを読む
    月島雫
    2015年06月18日
    34人がナイス!しています
  • メガネをかけた機転のクルクル回る女子学生。ビー玉の箱を零したような騒々しい心の変化がどことなく可愛らしい。賑やかだけどうるさくない程度で天然に湧いて出る泉のような感情がそのままに透き通っている。汚れの メガネをかけた機転のクルクル回る女子学生。ビー玉の箱を零したような騒々しい心の変化がどことなく可愛らしい。賑やかだけどうるさくない程度で天然に湧いて出る泉のような感情がそのままに透き通っている。汚れのない感情。彼女自身は心の汚れを感じ嘆息する場面があるのだけれど、ピュアでなければ濁度を感じないだろうにと微笑ましくさえ感じられた。朝起きて寝るまでのつぶやきが浮いたり沈んだりしながら不条理に遷移する。 不条理に? はてと考える。そういえば昔の自分のそういう変化に心あたりがあったことを思い出す、甘酸っぱい作品。 …続きを読む
    にゃおんある
    2017年11月08日
    29人がナイス!しています

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