一房の葡萄

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1968年05月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041029053
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一房の葡萄

  • 著者 有島 武郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1968年05月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041029053
ジムの絵の具がほしい。絵を描くことが好きな僕は、葡萄の季節、思わずこっそり絵の具に手を伸ばした。怒られるかと思ったのに、ジムは怒らなかった――。人生の機微を惜しみなく描いた八編の童話を収録。 ジムの絵の具がほしい。絵を描くことが好きな僕は、葡萄の季節、思わずこっそり絵の具に手を伸ばした。怒られるかと思ったのに、ジムは怒らなかった――。人生の機微を惜しみなく描いた八編の童話を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「一房の葡萄」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この一冊に有島武郎の童話全てが収録されているようです。どの童話も夢や希望を目前に押し出したものではなく世の中の悲惨さや実情を子供に諭すように書かれていたのが特徴的でした。自殺する1〜2年前に書かれた作品 この一冊に有島武郎の童話全てが収録されているようです。どの童話も夢や希望を目前に押し出したものではなく世の中の悲惨さや実情を子供に諭すように書かれていたのが特徴的でした。自殺する1〜2年前に書かれた作品ということからこの時から有島武郎は死を考えて子供たちに残せる作品をと考え執筆していたのかな。自分が居なくなった後、世の中の辛辣さを伝える物語として読みましたがここにもまた子供達への愛情が込められていると感じました。 …続きを読む
    まめ@暫くイン率落ちます
    2018年08月28日
    23人がナイス!しています
  • 名前は知っていましたが初めて読みました。読後に解説を読んでみて童話集『一房の葡萄』を出版したのが大正時代で、自殺する1、2年前に書かれたものであると知り、一気に考え方が覆ってしまいました。妻が子供3人を 名前は知っていましたが初めて読みました。読後に解説を読んでみて童話集『一房の葡萄』を出版したのが大正時代で、自殺する1、2年前に書かれたものであると知り、一気に考え方が覆ってしまいました。妻が子供3人を残して死んでしまい、どういう気持ちでこれらの話を書いたのか、想像することが難しいですが、本作以前に書かれた作品も読んでみて、さらに想像を深めていきたいと思います。 …続きを読む
    えいなえいな
    2020年10月06日
    15人がナイス!しています
  • 有島の死の前年・前々年に編まれた童話集。級友の物を盗んでしまったり、溺れる妹を見捨ててしまったりといった、現実世界における弱さや狡さ、生々しさを描きつつも柔らかく、愛と救いがある。こんな話も書けたのか 有島の死の前年・前々年に編まれた童話集。級友の物を盗んでしまったり、溺れる妹を見捨ててしまったりといった、現実世界における弱さや狡さ、生々しさを描きつつも柔らかく、愛と救いがある。こんな話も書けたのか。「碁石を飲んだ八っちゃん」が特に好き。「燕と王子」はワイルドの「幸福の王子」の翻案で、結末部が大きく違う。大人になった今では原作の結末の方が好きだが、子どもの頃に読んでいたらどうだっだろう。そんなことを考え有島は翻案という形をとったのかもしれない。訳文の柔らかさに優しさを感じる。 …続きを読む
    冬見
    2017年12月06日
    15人がナイス!しています

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